お悩み別漢方
のどの詰まり・胸や腹の張り・憂うつ
昔は、全身的な気の停滞を気欝(きうつ)の病などと言いましたが、現代では広く気欝または気滞(きたい)と呼んでいます。現代医学で言う「うつ病」とは意味が違うので間違えないでください。
気を巡らすには桂皮(けいひ)や蘇葉(そよう)などの香りのある生薬が用いられます。漢方にはアロマテラピーの要素もあるようです。
「香蘇散」は紫蘇(しそ)などを主とする代表的な気を巡らす薬です。
豊臣 秀吉の時代に加藤 清正が、長引く戦闘に嫌気がさした兵士の気欝を取り除く目的で、盛んに「香蘇散」を用いたという逸話があります。こうなると治療というより、ドーピングでしょうか。