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治療法 Pick up

カテーテルアブレーション
不整脈への治療法

対象疾患

不整脈

 心房細動(発作性・持続性)、心房粗動、発作性上室性頻拍症、心室性期外収縮、心室頻拍、一部の心室細動

カテーテルアブレーションとは

心房細動に対する肺静脈隔離術(基本術式)
+非肺静脈起源トリガー通電

 上記の不整脈に対してカテーテルアブレーション治療の有用性が確立し急速に普及しています。
 カテーテルアブレーション治療とは、主に局所麻酔(静脈麻酔併用)で、経皮的に(股のところの皮膚から血管を介して)心臓に挿入したカテーテルで治療を行う方法です。カテーテル先端から発する高周波エネルギーで不整脈の原因部位を治療し、対象不整脈によっては根治的な治療となり得ます。近年心房細動に対するアブレーション治療が急速に普及しており、心房細動の治療は脳梗塞や心不全発症を予防し生活の質のみでなく寿命にも改善をもたらす可能性が示されつつあります。特に心不全とは密接なつながりがあり、不整脈治療による心不全の改善は最近の多くの知見が得られています。
 当院は筑豊地域全域から重症心臓病を有する方が多く来院され、このような不整脈の合併率も少なくありません。当センターは筑豊地域唯一のアブレーション施行施設として、治療実績も増加しており(2017年:226症例)、更に安全性と治療成績向上に努めてまいります。

専門医師

心不全ケアについて

 不整脈は心不全と密接に関連している病態です。不整脈の早期治療により将来の心不全発症を予防したり、心不全治療そのものになる場合があります。心機能が低下した心不全患者さんには、心不全の治療でもある不整脈治療を積極的に行っております。

地域の医療機関の皆様へ

 無症候性心房細動も予後に対する治療効果が示されつつあります。症状の有無に関わらず、特に若年であればなおさら治療の恩恵を受けるのではないかと考えています。積極的なご紹介をいただけますと幸いです。

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