救急科プログラム

飯塚病院 救急科は、人口約40万人の筑豊地域唯一の3次救急施設です。筑豊の救急医療の「最後の砦」として、救急科医師が24時間365日救急搬送患者に対応しております。
救急科の特色としてドクターカー(ラピッドレスポンスカー)を運用しており、医師・看護師・救命救急士とともに傷病者に対して早期の医療介入を実践しております。
プログラム概要 (救急科専門研修期間:3年)
当院は3次救急を担う地域の中核病院として、さまざまな症例を経験できるだけではなく、救急診療に対応できる基本的能力を身につけながら着実にスキルアップできます。
救急科専門医取得後の“その先”のキャリアも見据えた研修を、一緒にしませんか?
(募集定員:4名)
当プログラムのポイント
地域に根ざした多様な症例を経験できる
地域の中核病院として1~3次の救急患者を受け入れておりますので、幅広い救急症例を経験できます。実際に自ら手を動かし、経験を重ねることで“判断して動ける救急医”としての力が確実に身につきます。

《 2024年実績 》
救命救急センター受診者数 : 18,009人
救急車搬送件数 : 6,951件
ドクターカー出動件数 : 275件
学びを実践へつなげる「レジデントデー」
救急医療に必要な技術と知識を深めるための「レジデントデー(月1回)」を設けており、専攻医が主体となってシミュレーションの実施やレクチャーを企画・運営しております。
レクチャー
救急科スタッフ医のほか、他診療科の医師によるレクチャーも取り入れることで、救急医療に必要な幅広い視点と専門的な知識を習得することができます。(テーマの例:中毒、緩和ケア、循環器救急など)
シミュレーション日々の救急診療では経験頻度の少ない手技も、シミュレーションを通して繰り返しトレーニングすることで、いざという場面で落ち着いて対応できる力が身につきます。(シミュレーション例:輪状甲状靱帯切開、心嚢穿刺、胸腔ドレナージなど)

専攻医を支えるメンター制度
専攻医一人ひとりに担当メンターがつき、診療の振り返りや学習のサポートはもちろん、進路の相談まで幅広く支援しております。
相談できる存在がいることで、個々の目標や課題に寄り添いながら、必要なときにいつでもサポートを受けられる環境が整っています。
プログラムの特徴
当院の救急科専門研修プログラムでは、救急科専門医を目指す皆さん一人ひとりのキャリアプランに応じて、3つのコースを準備しています。初期診療を徹底的に鍛えたい方から、ダブルボードを目指す方まで、多様なニーズに対応しております。
基本コース
特徴① 自由ローテーション期間が長い
特徴② 救急科以外の院内44科(2025年4月現在)の診療科からローテーション先を自由に選択できる
→ 自身の興味や将来のキャリアプランに応じて、3年間のプランを設計可能
集中治療科、総合診療科、連携医療・緩和ケア科、感染症科 など
▼ローテーションのひな型▼
- 専攻医 1年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 救急科
- 自由選択
- 専攻医 2年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 救急科
- 連携施設研修 (±自由選択)
- 専攻医 3年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 救急科
- 自由選択
※ローテーション先や連携施設研修の時期は、本人の希望も踏まえ調整します。
救急×内科コース
特徴① 豊富な内科系診療科からローテーション先を選択できる
特徴② 5年間で救急科専門医と内科専門医を取得できる→ 「内科に強い救急医・集中治療医」「救急・集中治療領域に強い総合内科医」を目指す
▼ローテーションのひな型▼- 専攻医 1年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 救急科
- 自由選択
- 専攻医 2年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 救急科
- 連携施設研修 (内科研修)
- 専攻医 3年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 救急科
- 内科系診療科
- 専攻医 4年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 内科系診療科
- 自由選択
- 専攻医 5年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 連携施設研修 (内科研修)
- 内科系診療科
※最短で5年間での救急科専門医と内科専門医のダブルボード取得を想定しておりますが、6年計画で余裕をもって研修を進めることも可能です。
救急×麻酔コース
特徴① 重症患者の挿管を多数経験できる
特徴② 気道管理を体系的に学習できる
特徴③ 麻酔科標榜医を取得できる→ 「気道管理に強い救急医」を目指す
▼ローテーションのひな型▼- 専攻医 1年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 救急科
- 麻酔科
- 専攻医 2年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 救急科
- 連携施設研修 (±自由選択)
- 専攻医 3年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 麻酔科
- 救急科
- 専攻医 4年次
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 1月
- 2月
- 3月
- 麻酔科
- 救急科
※専攻医3~4年次、救急科ローテーション中も週1回麻酔科にて勤務します。
※救急×麻酔コースの詳細はこちら
勤務体制とワークライフバランス
3交代制により勤務の偏りが出ないようにシフト調整を行い、しっかりと休息が取れる体制を整えております。オン・オフの切り替えがしやすく、男性を含めた育休取得率も高いため(75%)、ライフステージに応じた柔軟な働き方が可能です。
日 勤 : 8:00~16:30
準夜勤 : 16:00~0:30
深夜勤 : 0:00~8:30
※上記以外に外科walk-inの当直が1~2ヶ月/回あり連携施設
診療科のご紹介・プログラム冊子
- 救急科の実績やスタッフ紹介は、こちらからご覧ください -
責任者より
飯塚病院救急科専門研修プログラムを通じて、1次から3次まで、僻地・離島あるいは大都市における全ての救急診療に対応できる基本的能力を身に付けることができます。将来を見据えた救急科専門医のキャリアパスが描けるようプログラムを進化させていきます。地域の皆さんの安心と笑顔を糧に、充実した救急科専攻医ライフをエンジョイしましょう!