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飯塚病院 TQM活動報告

飯塚病院 TQM活動報告

第30回(2022年)
第26回(2017年)~
第25回(2016年)
第21回(2012年)~
第20回(2011年)
第16回(2007年)~
第15回(2006年)
第11回(2002年)~
第10回(2001年)
第6回(1997年)~
第5回(1996年)
第1回(1994年)~
第25回(2016年) 第24回(2015年) 第23回(2014年) 第22回(2013年) 第21回(2012年)

第25回(2016.10.01)
No 部署 テーマ 受賞
サークル名 テーマ選定理由
1 北7 安心して下さい!取り戻せますよ!~婦人科患者に寄り添う退院指導の充実 N7~  
♥Ladyのミ・カ・タ♥ 北7階病棟は婦人科疾患を対象とする外科系病棟で、術後、クリニカルパスに沿って看護実践を行なっている。退院後の患者から、「病院での生活と自宅での生活のギャップ(包丁を使用すると傷にひびく、調理する時にも腰にひびく)が大きかった」等の声が聞かれる。退院時には、医師が作成した退院療養計画書に沿って退院指導を実施しているが、実際の内容を調査してみると、退院後の具体的な日常生活方法などの説明は16名中5名しか出来ていなかった。退院前日のみの指導ではなく、その人らしい生活が送れるように、退院へ向けた生活指導、相談を充実させたいと思い、このテーマを選定した。
2 北6 すこやか外来の充実 ~母児退院後の安心サポートを目指して~ 優秀賞
Mam
ママと赤ちゃん守り隊
当院では産後退院した母児の継続看護として、すこやか外来を設けている。当院におけるすこやか外来は、退院後の児の体重増加や家での授乳・育児状況を確認しその後の授乳・育児に繋げていくための支援を外来で週2回午後から行っている。しかし、外来枠でおさまりきれず病棟業務の傍ら病棟助産師が対応している為十分な育児支援に繋がっていないのが現状である。したがって産科・NICU退院後の全ての母児が安心して最初の1ヶ月を過ごすことができるシステムの充実が必要と考え、今回このテーマを選定した。
3 東5 follow you!~看護師から退院支援を~  
E5-girls 入院前にADLが自立していた患者でも、入院後は疾病や侵襲治療によってADLが低下してしまうことがある。本来なら、回復期に移行するにつれ離床を促し、元のADLに近づけていくべきであるが、なかなか離床が進まない現状にある。そのため家族より自宅へ連れて帰れるかという不安の声が聞かれ、リハビリ目的で転院となる患者がいる。そこで、患者を元のADLに近づけ、安心して在宅復帰していただきたいと考えこのテーマを選定した。
4 新生児センター ミルクより、普通~に、母乳がすっき~!  
授乳の極みN
~安心がありあまる~
昨年のTQMの育児不安に関する調査で、授乳に関する不安が最も多いという結果がでました。電話訪問や退院パンフレット内容の改善など取り組みましたが、その後の調査でも授乳に関する不安が多いという結果は変わりませんでした。母乳育児を希望する母親は多いですが、入院中には直接授乳できる回数は限られており、十分な支援ができていないまま退院をむかえている現状もあります。そこで、今回は退院支援の中でも「授乳の不安」に着目し、現在行っている支援を再検討し入院中の母乳分泌維持や手技獲得のためのサポートを充実させることで、退院後の授乳育児不安の軽減につながるのではないかと考え、このテーマにしました。
5 中央4 患者と家族に満足して退院してもらえるよう
退院時の指導/処理について看護師・医師、コメディカルと考える。
 
笑顔で帰ろう! 退院は患者・家族にとって嬉しいことであり、早く家に帰りたいと思っているはずである。しかし患者の家族が迎えに来ても待たせしてしまうことが多い状態である。退院というイベントに対して患者・家族・医療者みんなが笑顔で見送りたい。この病棟に入院してよかったと思いながら退院ができるように円滑に退院が行えるシステムを構築したい。
6 薬剤部 指導にコミットする ~薬剤管理指導の充実~ 最優秀賞
お客様賞
業務の鉄人 薬剤部では、1日の業務時間のうち半日を調剤業務、残りの半日を薬剤管理指導業務に当てている。入院病棟に担当薬剤師を配置し、入院患者に対する服薬指導などを行い薬物治療の支援を行っているが、病棟に滞在できる時間は限られており、全ての入院患者に対し充分に介入できていないのが現状である。薬剤管理指導の充実のためには時間が限られていること以外にも様々な問題点が潜んでいると考え、それらを洗い出し指導業務を改善させることで、より多くの患者に充実した薬物治療の支援をしたいと考え、今回このテーマを選定した。
7 東8 ~Even after we got home 薬をしっかり飲もう~  
K.S.N 退院が決定したら、病棟薬剤師も交え内服指導を行なっている。指導のタイミングは退院日間近であることが多く、入院中に自己管理がきちんと行えているかの評価までは行えていないのが現状である。また、退院後の自宅訪問で内服管理が全くできていない患者もいることを知り看護師は退院後きちんと内服できているのか不安を抱えている。あるべき姿は、患者家族が薬の必要性を認識し確実に自宅でも、自分なりの方法で確実に内服できることであり、服薬指導の充実を図りたいと考え、このテーマを選定した。
8 南1A まごころ退院支援 ~患者家族の安心を目指した退院支援システムの構築~ 審査員特別賞
安心して下さい!
かえる隊!
近年、国の方針として在宅医療の充実が推進される中、地域医療支援病院として急性期医療を提供している飯塚病院がいかに地域とつながりをもって、病院としての役割を果たしていくかが大きな課題である。急性期治療を終えた患者が、安心して入院前の環境に戻るために、早期からどのような具体的支援が必要なのかを考えなくてはならない。しかし、現状では、スタッフの意識の相違や知識やスキル不足などから、十分とは言い難い退院支援になっている。統一された退院支援のしくみができることで、すべてのスタッフが同様の問題意識をもって、必要な時期に必要な支援を講じることが可能となり、このことは、最終的には患者やご家族の安心につながると考え、このテーマで活動することとした。
9 ハイケア3 短い時間で価値ある指導を! 審査員特別賞
ケモZAP
~指導にコミットする~
ハイケア3階では短期入院で化学療法を行っている。入院期間が短い中で、抗がん剤を投与しながら、入院・化学療法オリエンテーション、支持薬説明、退院指導、外来見学などを実施しており、看護師は時間切迫を感じながら指導・業務を行っている。そこで、今回業務内容を整理し、必要な指導や患者のそばに寄り添える時間を確保することで、患者の安心・安全な治療に繋げることができると考え、このテーマに選定した。
10 臨床工学部 患者様を笑顔に!~待ち時間減少への道~ 優秀賞
お客様賞
SMILE 患者様は週3回、5時間の透析治療を受けています。5時間の透析治療が終了した後、回路内の血液を体内に返し、針を2本抜き止血作業を行い、血圧測定、体重測定し帰宅されます。この過程で患者様に待ち時間が発生しています。待ち時間の減少を目的とし業務改善と効率化に取り組み、患者様に最高のSMILE(笑顔)で帰宅して頂けるようにこのテーマを選定しました。
11 ICU ベッドサイドから離れません!~あなたを看てるから~ 最優秀賞
L∞K!! ICUでは重症患者が多く、異常の早期発見や状態変化に直ちに対応するため、常に看護師がベッドサイドで観察することが求められる。しかし、現在ICUでは、物品管理における標準化や物品の可視化がされていない部分があり、必要物品を準備するためにベッドサイドを離れたり、探したりすることがある。EK活動で一部分の整理や物品の見直しも行っているが、歯止めがうまくできていないことや手付かずになっていることも多い。そこで今回、ベッドサイドから離れずに処置・ケアができるように、「物品管理」・「整理」・「整頓」に着目し、ICUにおける治療環境を整え、ベッドサイドケアを充実させていきたいと思い、このテーマを選定した。
12 南2A 褥瘡発生「0」へ ~赤いおしりをなくそう~  
褥瘡サル♡~褥瘡できたらやっべっぞ!!
コロコロチラチラ2Aズ~
南2Aは腎疾患や膠原病内科等の混合病棟である。アルブミン値も低く、栄養状態の悪い患者が多い。昨年度当病棟で褥瘡発生が6件と相次いだ。褥瘡発生の要因としては栄養状態の低下や湿潤、ADLの低下、それに加え、効果的なポジショニングによる除圧が行えていなかったこと、病棟透析室との情報共有が行えていなかったことが要因である。今回、再度スタッフの褥瘡に対する意識を高めていく必要があると感じた。また、二度と褥瘡発生がないように看護ケアの質を高めることで、患者さんのQOLを向上させ、早期退院へつながっていく。また、褥瘡処置などが無くなれば、処置に費やしていた時間を患者さんにとって本当に必要なケアの時間にすることができ、看護師のやりがいも充実すると思いこのテーマにした。
13 栄養管理委員会 栄養管理が必要な患者全てに、NST介入しよう!  
ABCあっぷUP 2014年NST介入と非介入の背景を調査した際に、SGA判定以外の背景には差がない結果が出て、栄養管理を行うスタッフの個々の基準で、NST介入・非介入を決定している可能性が考えられた。実際、最近ではNST介入患者が減少し、NSTラウンド中にも介入が必要な患者が埋もれているのではないか?という疑問がある。全ての患者において栄養状態が治癒成績に影響することは明白である。また「食べること」は人間にとって当たり前の行為であるが、その当たり前の行為が入院中に当たり前に患者に提供できていないのではないか?適切にNSTが介入し、適切な栄養管理ができているのか?栄養管理の現状を改めて把握し、患者が元気になっていけるように栄養管理の精度をあげたい。という強い思いからテーマを選定しました。
14 E4救急 わたしたち、そばにいますよ  
チーム♡MM-SOYS 現在、セル化に伴いベットサイドで看護を提供しているが、実際には患者の側にいるにもかかわらずナースコールがなるなど、患者に対して十分な対応ができていないと考える。今回、ベットサイドにいることを最大限活かせるように、最適な看護を提供することを目指す。
15 救命救急センター ERウォークイン側の物品整理・整頓による作業の効率化  
ノーベル救外賞 ERの役割として患者の変化への早期発見早期対応が求められる。そのような考えの下、H27年度ERウォークイン側での取り組みとして患者・看護師双方が見える配置造りの活動を行ってきた。看護師の立ち位置やベッドの配置変更を行い環境改善はできたが、処置準備の為に患者の側を離れる時間がある。処置に必要な物品を適正に配置することでムダな動線が減り、患者の側にいる時間が少しでも長くなると考えた。また、ERでの物品管理はER-Aideが担っている。ER-Aideは物品補充する際に何をどのくらいどこに補充したらよいか視覚化されておらず、ムダな時間と動線が問題となっている。今回NsとER-Aideが連携し活動することで、お互いのムリ・ムダ・ムラを減らし、しいては患者に最適な医療が提供でき「まごころ医療」の提供につながると考えこのテーマにした。
16 南3B HOT導入から管理までのマニュアル作成 ~ばらばらだった指導内容を統一しよう!~  
わたしも
HOTし隊☆(・∀・)/
南3B病棟は呼吸器内科と血液内科混合病棟で、呼吸器内科では、COPDや間質性肺炎の患者が入院してくることが多い。在宅酸素療法(home oxygen therapy以下、HOTとする)中の患者が入院になる症例や、HOT導入を目的とした入院がある。しかし、HOT管理の病棟での取り決めやマニュアルがなく、担当した看護師の知識で指導し、統一されたものがない現状である。HOTを導入し退院した患者が外来で携帯酸素ボンベに酸素を充填せず受診した事例があった。このような患者をなくし、確実な酸素投与ができるように関わっていく必要性があると考えた。そのためには、看護師のHOT管理に必要な知識や手技獲得を統一し、看護師が自信を持って在宅に繋げ、患者にも安心して療養を送ってもらいたいと思い、このテーマにした。
第24回(2015.10.03)
No 部署 テーマ 受賞
サークル名 テーマ選定理由
1 NICU・GCU もっと安心させたい!! 審査員特別賞
さぽーたーず 元気に生まれた児は、生まれたその日から母と一緒に生活するため、大まかな一日の児の様子を知って自宅へ退院することができます。しかし、NICUに入院するほとんどの児は、産まれてすぐ母子分離状態になるため、退院後初めて児と一緒に一日を生活することになります。特に、夜間帯の様子は入院中に体験することはできないため、退院後、母が児の育児で悩んだりしていないかと心配な時があります。退院後も、母が安心して育児できるようなサポート体制を考え直したいと思い、このテーマを選定しました。
2 薬剤部 緊急事態宣言!!~持参薬業務の効率化~ 優秀賞
お客様賞
業務の鉄人 薬剤部では、入院患者の持参薬を預かり、お薬手帳など様々な情報から鑑別、整理を行い、持参薬チェックシートを作成し、病棟に提出をしている。持参薬業務開始当初は月100件程度であったが、現在では月700件と著しく増加している。件数の増加に加え、ルールが複雑化し、業務の煩雑さも増し、他の業務を圧迫している。よって、持参薬業務の効率化は急務であると考え、今回このテーマを選定した。
3 東7 創傷に関する退院指導の充実をはかる  
ぴったんこ患・看 入院期間の短縮や生活習慣病の既往がある患者の増加により、創傷治癒が途中段階で自宅退院に至るケースが増えてきた。これまでの創傷に関する退院指導は、各疾患毎のパンフレットの一部に傷の観察について文章のみでの説明を掲載しているだけだった。自宅での創傷管理についての具体的な指導は、説明をする看護師に任されている状態だった。外来看護師から、「再診時に創部確認をすると皮膚保護剤が退院時に貼ったままの状態で皮膚トラブルを起こしていた」や「シャワー浴の指導を口頭で受けたようだが、自宅ではシャワー浴をしていなかった」などの報告を受けることがあった。また、外科医師からも「創部管理についての指導をもっときちんとしてほしい」と指摘を受けることがあった。そこで、自宅退院後に患者が創傷管理で困ることがないように指導の充実をはかることをテーマとした。
4 東4 Varix患者に価値ある入院生活を ~患者さんに合った退院支援を行う~  
varixラプチャー減らし隊 消化器疾患患者の中でも食道・胃静脈瘤患者は再入院を繰り返すことが多く、入院の期間も2~3週間と長い。患者の傾向として自立度も高く、入院期間中で看護師が介入している場面は入院時、治療前後、退院時の指導と少ない。また、どの患者にも一貫して、同じ内容のパンフレットを使用し退院指導を行っている。再入院となる原因の一つに、患者にあった退院指導・教育が出来ていないのではないかと思った。そこで患者、家族の要望や思いを知るこで患者に合った退院支援を入院中より行うことが重要であると考えた。入院中より患者に応じた退院支援を行っていくことで、将来的には患者・家族が疾患や生活習慣の重要性を理解し、予防に努めることで再入院の確率が減少するのではないかと考えこのテーマを選定した。
5 南3A 内服ウォッチ!今何時?忘れや間違い一大事!!  
SmA7(スマセブン) 入院すると急性期の状態であったり、残数が合わずに飲み間違えていたりなどの理由によって自己管理困難な状況を見ることがある。院内のルールとして薬の管理については入院時及び1週間毎に薬剤管理アセスメントシートで評価し、薬の内容・患者の状態に合わせ、薬の管理方法を選定する様になっている。実際、1週間毎評価は行っているが、なかなか自己管理に変更出来ず、看護師管理のままになってしまっていることがある。しかしそれは退院時に急に自己管理を強いることになり、患者や家族を困らせてしまっている可能性があると考えた。なぜスムーズに自己管理に移行できていないのか原因を明確にし、適切な時期に自己管理に移行する事で、忘れや間違いなく内服できるようになり、自宅で安心して過ごして欲しいと考え今回のテーマに選定した。
6 中央検査部 患者さんの検査に関する疑問に答えられる検査室を目指したい  
ラッスン GO LI
~絶対に相談したい
検査室がそこにある~
我々検査技師がその専門性を活かしてチーム医療に貢献できることはないかと考えたときに、検査に対する質問を受け説明し,患者さんの疑問に答えるという新しいサービスを提案したいと考えました。また、検査の内容を知ってもらうことで患者さんが検査に協力的になり、効率よく検査ができるのではないかという期待もあります。しかしながら医療者の立場から思いつく質問項目と実際に患者さんの聞きたいことは異なっているかもしれないと思い、TQMストーリーを用い活動することで真に求められる検査相談窓口を開設する準備ができるのではないかと考え、このテーマにしました。
7 医療福祉室 かえりたぁいんだから♪~治療が終わったらすぐに施設に戻りたい~ 最優秀賞
医療フクシムシ 施設から入院した患者さんの退院調整をする際に、『当院からの退院連絡のタイミングと施設の受け入れまでの準備期間が合っていない』、『病院と施設では「すぐに」という言葉でも捉え方が異なるなど、時間の認識に違いがある』、『病院職員が施設の情報を知らないため、退院についての判断が遅れる』、『入院の理由となった疾患の治療が終了しても、他の医療処置やADLが問題で、施設の受け入れがすぐに出来ない』このような理由で、治療が終了してもすぐに退院できない状況が発生している。患者さんが、治療が終了したらすぐに施設に退院できるように、TQM活動に取り組む。
8 医事課 You 何しに「11C」へ?!  
You 何しに「11C」へ?! 会計窓口には、外来受診の支払いの患者だけでなく、様々な患者が並びます(入院費の支払い、払い戻し、移送費書類の記入、公費受給者証の金額記入、黄色ファイルを持った患者の診察終了入力、診療受付と勘違いする患者など)。会計窓口の支払い待ちの列に目的違いの患者が並ぶため列が長くなるのと同時に目的違いの患者の対応を行う必要がある。結果、目的違いの作業に時間をとられ、支払いの待ち時間が長くなるといった現象が起こっています。そこで、目的に合わせて患者を振り分けることにより、対応の作業が整理され、作業効率が上がるのと同時に、列が短くなり、患者の待ち時間の短縮にもつながるのではないかと考え、このテーマに選定しました。
9 中央6 在宅で過ごす患者さんの情報を緩和ケア病棟・訪問看護ステーション間で共有したい。
入院時の患者満足度UP・スタッフのストレス軽減を目指して
 
在宅どうでしょう 2025年には超高齢多死社会を迎える。病床数が不足することは避けられず早期退院、在宅への移行を推進するために地域包括ケアシステムが構築されようとしている。現在は、緩和ケア病棟から、または一般病棟から緩和ケアチームを介して在宅へ移行しているが、その後の在宅患者さんの状況を把握し、支援する方法が充分に整備されていない。在宅療養中の情報を共有することで在宅が困難な状況を早めに把握し、いつでも当院の受け入れが可能な状況をつくることで、安心して在宅療養が続けられるよう支援体制を強化したい。
10 北6 母児への最適医療を目指して ~ハイリスク分娩時の連携強化~  
Mam
ママと赤ちゃん、守り隊
平成26年度の総分娩件数は560件であった。ハイリスク分娩の指標となる新生児科医師の立ち会い件数は316件(56%)であった。さらにNICUへの入院となったケースは158件(28%)であった。このようなハイリスク分娩時には一時的に多くの人員を必要とする。これまで分娩時にはMFICUスタッフに加え、病棟スタッフも加わり出産時の母児の安全に努めてきた。しかしその間一般病床への看護が手薄になるという問題もかかえている。これらの現状から、今回病棟の垣根を超えNICUのスタッフが分娩時からの母児ケアに参加するシステム構築を課題とした。これにより最も人員を必要をする時に人の確保ができ、NICUにとってはこれから看護する児の出生時の状況を把握することができる。何よりも新生児をNICUへ入院させる母親にとって入院先のスタッフとの顔合わせができることは大きな安心材料となる。ハイリスク分娩における周産期チームの連携強化は母児にとっての最適医療と考えテーマ選定とした。
11 中央手術室・
リハビリテーション部・
東5・東8合同
疼痛管理 ~痛くないのがあたりまえ~  
POPStar 現在術後患者の疼痛管理は主治医と病棟看護師によって行われている。疼痛についての認識は医師間・看護師間でも差異があり、効果的な疼痛管理がすべての患者に行われているとは言いにくい現状である。痛みがあるとリハビリが進まず結果的に離床が遅れ、合併症のリスクを高めるという可能性もある。今回のTQM活動では術後疼痛の専門家である麻酔科医とともにリハビリ・術後HCU・外科病棟といった術後疼痛に関わることの多いコメディカルでチームを組んだ。患者に痛みの少ない術後を送ってもらうことを目標としこのテーマを選定した。
12 臨床工学部
資材課 合同
みんなを笑顔に -医療機器の最適管理を目指して- 最優秀賞
お客様賞
SMILE feat. MATERIAL 当院では、毎年多くの起業費申請書が提出され、医療機器を購入・導入している。その中には、使用頻度が少ないものから多いものまで様々である。今回は臨床工学部と資材課が協力し、ME機器をより最適に活用する事ができないか!との思いから今回の活動テーマにしました。また、この活動を通して、患者さんやスタッフに笑顔を届けたいと思います。
13 栄養部 加算とっていいじゃないの~取りもれ だめよ~だめだめ、 審査員特別賞
毎日かーさん 特別食加算は、特定の治療食に対して算定できる加算です。入院患者にとっては、治療食が目で見る教育媒体となります。さらに、疾患の重症化を予防して、患者の「活きるための食事」となります。管理栄養士にとっても、「活きるための食事」は患者や医療スタッフに接する機会が増え、「活きる道」にもつながります。この結果、収益にも貢献でき、病院経営に「活きる」と考えました。
14 14A・13A・13B・12A・12B 合同 「入院しなくていいよ!!」外来で在宅療養を支える1st Stage 優秀賞
北のナースは粒ぞろい 今年の院長方針は「改善とイノベーションで目指せチームの最適医療」です。最適医療とは、的確な医学的判断に基づき、その上で患者さんの意思を尊重し、家族の思い、周囲の背景など様々な要素を考慮して、一人ひとりに最も適した医療を提供する事を意味すると書かれています。これまでも日々の看護の中で、患者に適した看護・医療を考えてきました。しかし、それは「入院中の患者がよくなって退院するため」の範囲だけであったように思います。地域包括ケアの視点で考えた時、どこで医療やケアを提供することが最適なのかも考えなければなりません。外来の大きな役割は、疾患の管理、在宅でのケアが適切に行われ入院しなくて良いようにサポートすることです。病状が悪化して入院する前に外来から訪問看護などの社会資源を活用し、最適医療を提供したいと考え今回のテーマとしました。
15 中央放射線部 素敵に夜勤♪ ~the truth is out there~  
THE X FILES
~season1~
中央放射線部では夜勤業務(休日の日勤帯を含む)において救急患者さんの検査・治療の対応を行っており、急を要する検査や治療に迅速に対応するために関係診療科と様々な取り決めを行い運用している。しかし近年2交代制移行に伴うスタッフ増加により、これらの周知徹底が難しくなっている。そのため最新の情報を把握できず、技師によって異なった対応をしてしまうことがある。また専門のスタッフ以外では、特殊な検査・治療においても準備や後処理を確認するまでに時間を要してしまい、迅速かつ的確に対応できない可能性も考えられる。今以上にスタッフが不安なく業務を行えるような対策を考えたい。
16 中央5・中央4・
リハビリテーション部合同
やるぞ!安心安全 病棟リハ  
ハート♥センター 中央5階病棟には病棟リハビリテーション室(以下リハ室)があるという環境下にあり、リハ室の開設から10年となる。そこでは毎日リハは実施されているが、病棟スタッフは「担当リハスタッフを知らない」「リハ室の物品のことを知らない」「患者急変時 状態悪化情報を知らない」と、様々な“知らない”ことずくめである。過日中央5階病棟でリハを行っていた他病棟(中央4階)患者の状態悪化が起こった時にその場の対応や情報共有の拙さが見られた。その際の振り返り中央4階・5階病棟・リハとのチームとしての日々の情報共有のしくみと緊急時も含めた連携の構築が必要と思われた。それらの情報共有の仕組みを構築することにより患者が安心してリハに臨むことができる。さらに、患者のADL拡大がリハ時間のみならず、入院中つねに行えるよう同じ目標を患者・家族・PT・看護師が共有し、入院前のADLを目指していく。情報共有のしくみをつくることによって、退院後の生活を見据えた支援・早期退院を含めたチーム医療が可能になると思われ、今回のテーマ選定となった。
17 東6・リハビリテーション部・医療福祉室 合同 患者の目標を管理・評価でき、経過がわかるシステムづくり  
発展6病つなが~る 前年度のTQMでは、リハビリと共同で患者のADLを評価する共通のツールを作成することができ、患者の現状が分かるようになった。今回は、多職種が1つの場所で患者視点の目標管理ができるシステムを作成する。情報管理、情報共有することにより2つの利点が考えられる。1つ目は患者に適切な時期に適切なケアが提供される事、2つ目はチームメンバーが必要な情報を必要な時に必要な分だけ知ることができる事である。今回、6つの職種で知恵を出し合って作り上げていきたい。
18 北8・総合診療科 合同 目指せ!セル化 ~業務をスリムに~ 優秀賞
お客様賞
スリムクラブ セル化を進めるにあたり日勤看護師の1日のタイムテーブルを取ってみるとベットサイド業務48.5%廊下やナースステーションでの業務が51.5%と半数がベッドサイドから離れて業務を行っている現状があった。業務をスリム化しセル化を実施しやすい環境づくりを行うことで患者の心に寄り添いたいと思いこのテーマにした。
19 西2 全員で患者さん社会復帰に向けて評価できる仕組みをつくろう!  
8(エイト)レンジャー 当病棟から社会復帰を目指すには影響する障害やリスクを評価し、患者さんに適したケアを提供しなければなりません。患者さんの評価に対して看護師、作業療法士にアンケート調査を行った所、統一した評価のできる仕組みが必要との意見が100%でした。そこで今回の活動を通して、当病棟で患者さんを評価できる仕組みをつくることにしました。
20 北5 プレイルーム活用計画 ~病気だって遊びたいもん!!~ 最優秀賞
Let it go
~ありのままで~
子どもの成長発達段階において遊びは必要不可欠です。当院の小児病棟には、プレイルームが設置されていますが、医師の許可がでた患者しか利用できておらず、許可が出るのは退院前であり、保護者からはプレイルームの利用に関する質問を多く受けているのが現状です。入院中の患者が安全に遊ぶことができるために、看護師と保育士と医師とで協力して、患者の回復状況に合わせた遊びの提供や環境の改善を行い、子どもらしく入院生活をおくれるようにしたいと考えこのテーマにしました。
21 小児虐待防止委員会 子どもは未来 すべては子どもたちのために
~地域の医療機関とともに 子どもの明るい未来を支える 意識の向上を目指す~
審査員特別賞
AI-CAP 189
(あいきゃっぷいちはやく)
AI-CAPは現在、多職種のスタッフが連携を取って母子支援・症例検討・他科連携強化・被虐待トリアージ・院内啓蒙・データベース作成といったチームに分かれて児童虐待の早期発見および予防を行っていく活動を開始しています。今回、その中の一番の問題点を抽出し、その問題点に対しQC手法利用し、「子育てがしやすい」、「飯塚なら子どもがよく育つ」筑豊地区の子どもの未来のため、児童虐待拠点病院として多職種ですべきテーマとしました。
第23回(2014.09.27)
No 部署 テーマ 受賞
サークル名 テーマ選定理由
1 東5 明日、くすりがない  
HGS GO!GO! 東5階病棟は内科、外科の混合病棟であり多数の科が混在している。現在私達の病棟では、時間外に内服セットを行なっていることが多いため、患者に早く安心して薬を渡せるようにしたいと思う。内服セットが時間外にならないように業務内容を改善し、患者・看護師の満足度の向上をはかりたいと思いこのテーマにした。
2 中央3 「手術をしてよかった」その言葉が聞きたい! 最優秀賞・お客様賞
チーム コツコツ 当科では、昨年149名の患者が人工膝関節置換術(以下TKA)及び、人工股関節置換術(以下THA)を受けている。その平均年齢は74.4歳と高齢である。TKA、THAは疼痛をやわらげ、QOLの向上を目的として行われる。しかし、QOLが上がるどころか想像以上の疼痛や、手術後すぐに1人で動けると思っていたところ行動は制限され、リハビリをしなければ動けないというギャップに、「こんなはずじゃなかった」という言葉が聞かれる。これらの現状を踏まえ、入院前後の患者との関わりを見直すことによって、「こんなはずじゃなかった」という言葉から「手術をしてよかった」と言っていただけるような取り組みをしたいと思い、このテーマを選定した。
3 南2A 病棟と透析室が連携をし、時間を有効に使う  
不要な動きは浄化し隊
~Kidneyレンジャー参上~
南2A病棟で平成26年3月より棟内透析が開始される。透析室に南2A病棟スタッフが入ることで病棟内にマンパワー不足が予測されている。今後の入院透析を南2A病棟で行っていくにあたり、病棟と透析室の業務提携を行い、お互い助け合える病棟運営を目指したい。またこれまでの透析センターと病棟との連携を振り返り、透析患者の透析搬入から病棟帰室までの流れの中でムリ・ムラ・ムダを改善しマンパワー不足による残業増加を防ぎたい。
4 ハイケア2救急 HCU内の音環境についての改善  
騒音バスターズ HCUに入院される患者さんから音がうるさくて眠れなかったという発言が患者の関わりや記録上で明らかになっている。また、患者満足度アンケート結果からも病室の静けさの項目評価点が0.5台と低く、患者に不眠や不快を与えていることが考えられた。TQM活動を通して音環境改善を行い患者満足度につなげたいと考えこのテーマを選定した。
5 中央検査部 輸血当直不安なっしー(~当直帯のレベルアップを目指して~) 優秀賞
不安やっつけ隊!! 日勤帯で輸血業務を行っていない技師が当直帯で輸血業務を行う際、数多くの不安な場面に遭遇することがある。救命センターがある当院では、当直帯も必ず輸血業務が発生し、日勤帯とできるだけ同じレベルで臨床にレスポンスする必要がある。今回、TQM活動を通して、当直者の不安を少しでも減らし、自信を持って業務にあたることができるようにし、さらに臨床の方にもレベルアップした検査業務を提供できるようにするため。
6 リハビリテーション部 病棟と患者さんの近くに ~もっと知りたい♪ 伝えたい♪~ お客様賞
近(地下)リハ!! 私たちがリハビリテーション室で実施しているリハビリの内容は病棟スタッフに見えにくく、患者さんの情報が他職種と共有されにくい環境にあると思います。また、勤務が365日体制へ移行したことでリハビリスタッフ同士でも患者さんについての情報共有がなされにくく、質の変わらないリハビリやサービスを提供しがたい環境が生まれていると思います。こうした問題を解決したく、情報共有をテーマに取り組んでいきたいと思いました。この取り組みにより、病棟での患者さんの生活の質の向上を図ることが出来ると考えます。
7 臨床工学部 内視鏡大革命!! ~ BUPPIN ~  
スコピー007 内視鏡物品は多種多様であり保管場所も様々である。また、内視鏡センターは新棟稼動に伴い動線が長くなり必要物品を準備するのにどうしても時間を要する。東4階病棟とのローテーションやMEの増員の為、内視鏡物品の場所をうまく把握しづらい現状になると考えられる。また、検査数も年々増加し、内視鏡介助の際素早い対応が求められ、検査時間の遅延などにも影響する。そして、物品管理をしているが行き届いていないという現状があり、最悪の場合物品がないため検査中止の実例も過去にあった。そのため、今回物品の保管場所を明確化し誰もが素早く物品を準備し、物品の管理が行き届くようにすべくこのテーマを選びました。
8 中央4 もっと自分の体を知ってもらおう ~チームコミュニケーションで最適退院指導~ 審査員特別賞
Heart to Heart 循環器疾患において血圧、体重の変化は病態の重要な指標になる。H25年度の部署内の取り組みとして、退院に向け入院中から血圧・体重の自己管理指導を実施してきた。「家に帰っても頑張ります。」と退院していく患者。しかし退院後も血圧や体重が測定されているのか、手帳が外来受診時に持参されているのかは不明であり、入院時の指導がその後に生かされているとはいえないことがわかった。そこで今回の活動で患者が手帳を持参することで、患者の自己管理意識の向上ができるのではないかと考えこのテーマを選定した。患者が安心して在宅での療養生活を送れるよう、チームコミュニケーションを図り、他部署との連携で多方面からのアプローチを取り入れることで退院指導の質を上げていきたい。
9 NICU ★欲しい物にすぐ手が届く★探さなくていいんだよ!走らなくてもいいんだよ!  
NICUのおそうじガール NICU内のスペースが狭く、物品がフロア内にあふれている状態です。院内でNICUだけしか使用しないものが多く、在庫を誤り、なくなってしまった時は大変なことになります。そのため物品管理しにくく、保管場所も把握しにくいため、忙しいときは、センター内を右往左往しています。整理整頓や物品の管理、また動線を短くして、欲しい物がすぐ手に届くような、素敵なNICUに生まれ変わりたいと思います。
10 中央手術室 術直後の安全・安楽の提供を目指して!! ~手術室から病棟へ…~ 審査員特別賞
サッと もっと 手術終了後、退室の際は手術室内にてストレッチャーに移乗し、手術室入退室口にて再度病棟のベッドに移乗する。病棟看護師は手術室から退室の連絡を受けてから、ベッドとともに手術室まで迎えに来る。手術室入退室口では、ストレッチャーから病棟ベッドへの移乗を行うことと、病棟看護師への引き継ぎも行う。そのため、患者退室が重なると手術室入退室口が混雑する場面がある。手術終了直後は、患者状態の変動が最も大きい時期である。その為、退室基準を満たすまで手術室内にて麻酔科医が患者状態を確認している。しかし、手術室退室から病棟への移動までは、大部分の患者は客観的に患者状態を把握できる指標を装着していない。そこで今回、手術終了直後の患者状態が変動しやすい時期に、患者状態を客観的に把握できない時間を短縮し、病棟における継続看護へと繋げる活動を行うこととする。
11 東6 多職種とのコラボレーション・セルフケアの拡大、これが私達の目標です  
もっとあなたを 脳外科病棟では麻痺や意識障害のある患者が多く、セルフケアの拡大は患者のQOLに関わる重要な課題です。看護師は日々、リハビリスタッフと連携し口頭での情報交換やリハビリカンファレンスを行い、セルフケアの拡大のための援助をしています。しかし共通のツールを活用しての情報交換が行えておらず、患者のセルフケアの把握が遅れ、出来るはずのことを過剰に介助してしまっています。過剰な介助は患者のセルフケア拡大の妨げとなっている可能性があります。そこでセルフケアの客観的な指標としてリハビリや回復期病院で広く用いられているFIM(機能的自立度評価表)を活用し、看護師・リハビリスタッフが情報を共有することで、より適切な看護ケアの提供が出来、セルフケアがより早期に拡大し、早期離床・早期退院に繋がるのではないかと考えました。急性期病院では看護師サイドでFIMを活用している病院は少ないため、今回TQM活動をすることにより急性期病院でもより早期にセルフケア拡大ができるようチャレンジしたいと思います。
12 東8 go BAck to the stArting point ~サービスの原点に戻ってみんなが光輝くように~  
BBIQ 8階!!
サービスエリア 拡大
特別室の病棟として今まで様々な職種と患者サービスの充実を目指して活動してきた。最近の患者満足度や意見により本当のサービスとは何か考えた。実際に患者から質問したことへの対応が遅い、もう少し早くDr.に伝えて欲しいなどの意見があった。色んな職種によるチーム医療が行われているが、今回は原点に戻りDr-Ns間のコミュニケーションに着目し、どのようにコミュニケーションをとれば患者満足度や業務の効率化の向上に繋がるのか考え活動したいと思い、このテーマを選定した。
13 南3B 内服ボックスセット作業に関わる時間短縮への取り組み ~ベッドサイドケアの充実を図る~  
フレッシュ南3B 当病棟では木曜日に臨時処方薬が集中してオーダーされ、内服ボックスセット作業に時間を要している。内服ボックスセット作業によるストレスを感じており、セット作業は時間外で行っているのが現状である。内服ボックスセット作業はナースステーションで行っているために、看護師がベッドサイドにいる時間が少なくなりベッドサイドケアの充実につながらないことも考えられる。看護部の目標である時間外の削減とベッドサイドケアの充実、患者に寄り添うケアにつなげるために、このテーマに取り組むこととした。できれば時間内でセット作業をしても、時間通りに終わらせたい。
14 画像診療科外来 私達はPAtient Firstを考え続けます ~業務優先? いいえ、大切なのは患者様です~ 優秀賞
お客様賞
患者さんの心を
つかみたいなっし~
私達は、患者さんの気持ちに寄り添えるためには?と常に日頃より語り合っている。私達の自己満足にならないような言葉かけは?接し方は?しかし、いつも、それが良いことなのか?もっと自分達にできることはないのか?と行き詰ってしまう。そこで、昨年、患者さんの気持ちを少しでも知る為に、全スタッフで患者体験を行った。その中で、アンギオ室における患者さんの不安や気持ちを考えながら行っているつもりだったが、医師がアンギオを開始できるように患者優先ではなく業務優先になっているのではないかと感じた。そこで、今回、アンギオ開始の前工程を含めた業務を見直すことで、患者さんと接する時間を増やし、患者さんに近づくことで、安心して検査・治療を受けられるために私達は何ができるかを考え続けていきたいと思い、このテ-マを選択した。
15 東4救急 「早く家族に会わせたいっ…!!」~1分でも早く安心を~  
Project,『H』 循環器・内科救急病室は平成25年5月に発足し、10月に8床全稼動となった新しい病棟である。平均在院日数:約2.4日で入退院が激しく業務が繁雑化している。緊急入院後、観察や様々な処置があるため、入院してから家族面会ができるまでに時間を要しており、患者も家族も不安なまま待機していることが多い。今後更なる増床にむけて業務の統一を行い、コ・メディカルとの連携を図ることで、入院後の業務がスムーズとなり、私たちの目指す患者と家族へよりよい看護を提供することに繋がると考えた。
16 薬剤部 進撃の薬局 ~外来患者さんの服薬アドヒアランス向上を目指して~ 最優秀賞
業務の鉄人 飯塚病院薬剤部では、1日平均約900名の外来患者に薬剤を交付している。外来患者への薬剤の情報提供は、薬袋や指示書(薬の説明書)の添付など、文章によるものが主であり、一部の処方内容に対しては薬剤師による対面での患者指導を行なっている。現在の状況では、薬剤に関する問合せも多く、入院時の残薬確認において飲み間違いや飲み忘れなどが発見されることもある。薬剤師による情報提供を充実させることで、当院外来患者の服薬アドヒアランスの向上とより適切な薬物治療の提供に貢献できるのではないかと考え、今回このテーマを選定した。
17 診療情報管理室 ム沢山ダイエット ~電子カルテ関連書式の紙保管の削減~ 優秀賞
ム沢山 電子カルテ稼動後、一年が経過し、紙カルテからの書式移行も一段落したが、保管書式(同意書など)の保管スペースが稼動前の予測を超えて増え続けている。その理由として、[1]各部署から回収する保管書式の中に保管不要書式が混在していること [2]保管書式の種類と枚数の多さが挙げられる。そこで、保管量の削減と保管に係るスタッフの労力の削減を目指し、「電子カルテ関連書式の紙保管の削減」を活動テーマとして選定した。
18 北7 患者が笑顔で帰る スタッフも笑顔で変える  
ななかいクローバーZ 当病棟は昨年、外科系女性病棟として新設され、異動看護師と新人看護師が半数を占めている。主な診療科は婦人科・泌尿器外科・乳腺外科・呼吸器外科の4科だが、他の外科系、内科系を問わず診療科が多岐に渡っているため、スタッフも業務に追われている。患者からはスタッフによって対応が違う事による不安やクレームが聞かれる。開設1年を経過した今、患者サービス向上と職場環境を整理するため笑顔と変化をキーワードにこのテーマに取り組むこととした。
19 ICU/CCU 保清を補正  
ダーティー♡セブン ICUでは重症患者が集中治療を受けており、治療上入浴は困難である。現在は全ての患者に毎日の蒸しタオルによる全身清拭と陰部洗浄を行っており、入院が長期化し、更に状態が安定している患者には石鹸清拭・手浴・足浴・洗髪を行っている。しかし、ICUに入院している患者は全身状態が不安定な患者が多く、保清のケアを行うことでバイタルサインに変動をきたすこともある。そのため、患者の状態に応じた個別性のある保清の援助をICUスタッフ全員が行えることを目的とし、このテーマとした。
20 総合診療科・
北8・南1A・西3
みんなで減らそう ムダコール!~つながるチームの輪~ お客様賞
NO NO CALL 現在、NsがDr.へコールをする際、必要に迫られてコールをする機会が多いが、つながらない・すぐに指示が出ないなどの現状がある。何度もムダにコールをしていることで看護業務の中断がある。同様にDr.もコールが鳴ることでカンファレンスを中断したり、また処置・外来の中断で患者へ影響を及ぼす現状がある。これらの事から、今回お互い効率的に業務が進むよう良好なコミュニケーションがはかれ、患者に被害を及ぼす事なくムダなコールを減らすことを目標にTQM活動を取り組みたい。
21 情報システム室 ヘルプデスク業務の改善 審査員特別賞
チーム メガネ B-) 情報システム室ではヘルプデスクを開設し、システムや機器に関するサポートを行っております。情シススタッフ25名のうち10名が持ち回りで担当していますが、当番の日は問合せの対応に追われ、システム変更などの通常業務ができないとの声があがっています。そこで現在の業務を見直し、問い合わせに対応する時間を短縮することで、スタッフの業務負担を軽減したいと考え、このテーマを選定しました。時間短縮が、更なる現場へのサービス向上に繋がればと思います。
22 広報室 みんなの愛読書『院内報 WiTH』  
ななつ星 広報室では毎月1日に職員向け広報誌「院内報WiTH」を発行している。広報室メンバーの労力、発行にかかる費用は決して少なくないが、読者からの反響を感じることはあまりなく、2008年度に行ったアンケート調査を最後に、効果測定を行っていないため、自分たちが作ったものがどのくらい読まれているのか、WiTH発行の目的が果たせているのかがつかめていない。せっかく、たくさんの方のご協力もいただきながら心を込めて作るのだから、ムダなものになっていてはいけない、そして職員のコミュニケーションや情報共有に役立ちたい、と思い、WiTHの改善に取り組むことにした。
23 ハイケア3 安心の保証 ~つながる安心をめざして~ 最優秀賞
つなGIRL 当病棟では全科の化学療法に携わり、入院件数が約110件/月で、他病棟からの日帰り治療件数が約70件と、平均件数が述べ300件を超えている。治療内容ごとに異なるが、1~3泊と短期入院をへて自宅で過ごす患者が多い。退院指導の中で副作用出現時の対処方法を説明しているが、症状出現時に不安に思う患者からは昼夜を問わず電話で問い合わせがある。電話対応は症状の緩和方法や安心感をもたらす手段の一つで、患者さんにとっては病院とつながっていると感じてもらえる場面でもある。しかし、対応にあたるスタッフは電話でのみの対応であり、聞き取った内容や記録する内容が現状で網羅されているかという不安・正しい判断ができているかという不安がある。電話対応の標準化を行うことで対応の統一化ができ、看護師の電話対応に対する不安の軽減が図れ、患者さんの安心感にもつながるのではないかと考え、このテーマを選定した。
第22回(2013.09.21)
No 部署 テーマ 受賞
サークル名 テーマ選定理由
1 東7 患者とNSのJust in time(必要なときに必要な質とサービスを提供する)を目指す。 お客様賞
チーム☆7 入院した患者や家族から「まだですか?」「もう帰っていいですか?」という声を聞くことがたびたびあり、また患者満足度調査では「説明不足」という意見があることから入院に関連した満足度が満たされていないのではないか。入院受けをする看護師も「患者を待たせている」「早くオリエンテーションがしたい」という思いはあるが業務に追われて行えないという現状がある。外来で入院決定を受けてから安心して入院生活を送っていただくために患者と看護師のJust in timeを目指し患者の満足度の向上につなげたいと思い、このテーマを選びました。
2 施設環境サービス課 未来をSPARK ~電力費用を削減しよう~  
T.R.S.2(テラストゥー) エネルギーの変遷として2011年3月11日の震災以来、福島原発の事故が発生し、日本のエネルギー政策は大幅な方向転換を余儀なくされています。既存原子力発電所の老朽化や地震の頻発などによるリスクの増大、新増設の困難、未解決な放射性廃棄物の処分の問題など、国民世論の動向や政府の方針は、原子力発電への依存を段階的に低減し、原子力発電に頼らないエネルギー政策への転換を進めています。火力発電へエネルギー転換するにあたり、原子力発電に比べ発電単価が増加する事となった。結果、2013年には各電力会社において、電力単価の値上げ(九州電力:約14%up)が予定されています。そこで、更なる省エネの取り組みと、単価の安い代替エネルギーを取り入れ電力費用を削減し、人と環境にもやさしく、経営貢献する事を目指すため今回このテーマに決まりました。
3 救命救急センター ER-Aideデータベース聴取差(時間・内容)を統一せよ  
AIH ERイナヅマ11
(イレヴン)
昨年9月よりER-Aideが行なっている患者データベース収集に改善点が見えてきた。今回、患者データベース収集に関わる救命救急センターの看護師、高度治療室(HCU)の看護師にメンバーとして参加してもらい、Patient Firstを考慮した患者データベースの聴取方法を見出していく。
4 薬剤部_B 安心の絆in 外来化学療法室The smile saves all ~なぜ改善するのかって?あなたの笑顔が見たいから・・・~ 優秀賞
業務の鉄人B 現在当院の外来では、1日平均約30名の患者さんに化学療法が施行されている。薬剤部では、外来化学療法室にて化学療法施行時の採血データーやプロトコールの確認、ならびに抗がん剤の無菌調製等の業務を行うことによって、チーム医療の一端を担っている。しかしながら、薬剤師と外来化学療法室詰めスタッフとの間には、情報共有のツールがなく、双方が確認しているデーターが重複しているのが現状である。また、薬剤部では個々の患者データー管理を紙媒体で行っているため、患者数の増加に伴い、当該患者の検索時間が延長していることも否めない。そこで今回、外来化学療法室全体の業務効率化を図り、その結果生まれた時間を有効利用することで、チーム医療の質的向上、さらには患者満足度の向上に繋がると考え、テーマとして選定した。
5 東5リカバリー・
リハビリテーション部
混合チーム
めざせ、早期離床 ~楽しく・ムダなく・痛みなく~  
歩くでおじゃる 術後リカバリーは主に術直後からの患者を対象に看護を行なっています。術後、PTと連携して、リハビリを進めています。しかし、リカバリーの在室日数は短く、また退室時間によってリハビリを行わない状態での退室となり、思うように離床が進まない現状にあります。早期離床のメリットとして、筋力低下予防、肺合併症予防、イレウス予防などの術後合併症の予防があげられます。また、患者のみならず、離床が進み車椅子や歩行での退室となることで、退室時の看護師の負担も軽減されます。術後、患者の状態に応じた効率的なリハビリを行なえるように、このテーマを選定しました。
6 中央手術室・
企画管理課・
資材課混合チーム
新三大物品準備調査会 ~ピッキング作業の効率化~ 審査員
特別賞
怒り新棟 新棟稼動に伴い手術室は13室となり、1日の手術件数も増加することが予想される。手術室看護業務には、手術対応、物品準備、手術物品の管理等多数あるが、その中でも時間がかかり繁雑な業務が手術物品の準備時に行うピッキング作業である。日勤帯ではリーダー看護師が物品準備業務に追われ、本来の手術対応・スタッフサポート業務に力を注ぐことができないといった弊害がおきている。今後手術件数が増加する可能性が高く物品準備に費やす時間も多くなる。そこで今回手術事前準備に焦点をあて、手術室看護師が手術看護業務に集中できることを目指しこのテーマを選定した。
7 南1A ~引継ぎって・・・何?~  
~muy bien~
(ムイ ビエン)
日勤から夜勤へ、夜勤から日勤への引継ぎとして、私達看護師は、カルテを読み取るという方法をとっている。しかし、2交代勤務の導入、電子カルテへの移行、患者の重症度があがったことなどにより、その時間や内容はどんどん増加していっている。また、スタッフ間でも読み取り方法・内容に差が生じている。今の読み取りの方法がベストなのか、無駄な内容があるのではないか、患者の状態やその他の情報を落とすことなく、もっと有効に知ることはできないか。スムーズに引き継ぐにはどうしたらいいかということを考え、このテーマを選定した。
8 薬剤部_A JIN -腎- 最優秀賞
業務の鉄人A 薬物投与量を決定する要因として、患者個人の腎機能、肝機能の2つが大きく挙げられる。多くの腎排泄型薬剤で腎機能(CLcr、eGFR)を指標とした投与量が確立されている。そこで今回のTQMでは、Patient Firstの視点から腎排泄型薬物のさらなる適正使用を目指す。
9 北5 プレパレーションを取り入れたい ~プレパレーションで泣かないもん!!~  
はじめてのお注射!! プレパレーションってなんですか??検査のとき、きちんと子どもたちに説明できていますか??子どもが納得した上で注射や採血ができていますか??小さいけど子どもも大人も同じ権利を持っています。当小児病棟では入院患者の採血はもちろん日帰りの検査入院を受け入れており、採血やルートキープを行う回数も前よりは増えてきています。そこで、プレパレーションの必要性を理解した上で業務に取り入れ、子ども達が安心して看護サービスを受けることができるようにしたいと思い、このテーマにしました。
10 中央5 ベッドサイドへ行こう!  
ハートレンジャーズ 現在、OPやカテ、処置・検査などが多くベッドサイドへ行く時間が少ない。また、患者からもナースコール後の対応について不満を訴えられることがあり、少しでも患者のニーズに応えられるように可能な限りベッドサイドへ行きたい。という思いでこのテーマを選定した。
11 予防医学センター 受診者様の不安をなくす 優秀賞
やまとなでしこっ隊 当センターではアテンダント(事務系スタッフ)が企業もしくは個人様から直接、健診の予約を受け、検査内容及び受診の方法などを説明する。検査当日の受付時に再度、検査内容の確認及び検査の流れの説明を行う。その後保健師・看護師は検査の事前説明・処置を実施する。医師は最後に検査結果の説明を行い、その後、報告書提出にて一連の検査が終了という流れである。このようにどの工程に於いても何らかの『説明』を行っている。しかし、受診者様に行っていたアンケートから「説明の不足」や「説明がうまく伝わっていない」といった不安感を抱かせているケースが存在するということがわかった。このことより、"相手に伝わる説明"を実現させ、「予約の受付けから健診終了まで受診者様に不安感を持たせない」を目標に今回のテーマを選定した。
12 東4 時短にトライ!! ~じゃあいつやるの? 今でしょ!!!~  
HITO-minute's☆ 東4階病棟は、消化器内科病棟です。入退院が多く、ベッドの利用率が100%を超えています。特に午前中は、入退院の患者さんも急がせてしまい、入院中の患者さんのベッドサイドケアにも時間がかけられない状況です。これによって、就業時間が延長することがあります。この状況をなんとかしたい!とスタッフからの意見が多くありました。午前中の業務時間を効率よく使いたいが、看護ケアの短縮は看護の質の低下につながってしまう・・・。そこで、何が短縮できるかを話し合った結果、記録や情報収集に時間がかかっているのではないかと考え、このテーマを選定しました。
13 緩和ケア科・
ふれあいセンター
混合チーム
かかりつけの先生に迷惑をかけたくない!! 最優秀賞
柏木がすいません かかりつけの先生よりふれあいセンターへ、退院した患者さんのことで「困った」ことがあったと連絡があります。「いつのまにか退院していた」「退院の連絡がなく寂しかった」などが理由です。かかりつけの先生への連絡は信頼関係を築く上で当然のことですが、急に転院になったり、終末期でかかりつけが変更になったときなど、連絡が行き届かないこともあります。他にも退院した患者さんのことで、かかりつけの先生方が困っていることがあるかもしれません。かかりつけの先生方は、私たちの患者さんの退院後を支えていただく重要なパートナーです。そこで、かかりつけの先生方が困っていることを調べ、迷惑をかけないような連携作りを目指していきたいと思います。連携が上手くいけば、患者さんにとってよりよい退院につながるため、このテーマを選定しました。
14 栄養部 もっと患者さんと関わりたい お客様賞
それいけ!エイヨウシ 病棟担当制になった現在でも病棟の掛け持ちや多重業務により全ての患者には介入できておらず、またモニタリングや評価が継続してできていない現状があります。業務内容の見直しや多職種との連携が円滑な栄養管理に繋がると考えこのテーマを選定しました。
15 東5_B 行くぜ!回答ナース!!~私たちからMAY I help you?~ 審査員特別賞
モモクロアフター5 患者満足度の視点から、現在東5階ではセル化に取り組んでいる。ベッドサイドに看護師がいることで、常に患者の状態を観察でき、すぐに患者に対応できる。しかし、実際には看護師がベッドサイドにいてもナースコールでの訴えは多い。そのため患者への対応が遅れ、業務が中断されてしまいスムーズに業務遂行することができていない。
16 西1 転倒転落を減らす。  
西ノミクス
~転ばぬ先の杖~
西1階は精神神経科急性期閉鎖病棟である。認知障害、思考障害などの精神症状や薬物療法による鎮静、錐体外路症状などの副作用が出現することがあり、転倒転落が起き易い。病棟スタッフを対象にアンケートを用いてインシデントの意識調査を行なったところ、半数以上が転倒転落への対策を充実させたいと感じていることがわかった。既に病棟の床材にはクッションマットが用いられている。転倒転落のアセスメント、予防対策、カンファレンスを充実させることで、ハード・ソフトの両面から安全を高めて転倒転落を減らしたい。
第21回(2012.09.15)
No 部署 テーマ 受賞
サークル名 テーマ選定理由
1 中央6階病棟・緩和ケア科・在宅医療支援本部
混合チーム
ハッピーライフ ハッピーホーム ケアホーム ~在宅医療は生きがいづくり 幸せづくりです~ 優秀賞
Care Home(R)ケアホーム 在宅で療養生活を送りたい、最期は住み慣れた環境で過ごしたいと多くの人が希望しているが、大半は医療機関で亡くなられている。また、高齢化率もさらに増加することは確実で、今後ますます在宅医療の果たす役割は重要である。今回は院外の松口循環器内科医院・頴田病院・アップルハートに協力していただき、現行の在宅医療に移行する仕組みを検証・改善することにより、患者さん・ご家族に在宅医療の選択肢が与えられないということがなく、退院後に在宅医療を希望した人がハッピーと言ってもらえるように取組みたい。
2 中央4階病棟 入院患者の薬剤関連業務の連携の充実を図る  
KATE時代 中央4階は循環器病棟である。循環器疾患を抱える患者の多くは、一生涯内服の管理が必要である。看護師は入院時より内服管理が行えるよう個別指導の工夫を行っている。しかし、十種類以上の薬剤や微調整された内服も多く、内服の自己管理指導にあたっては十分なアセスメントと慎重な介入が必要である。その為、薬剤師の指導も不可欠であると考え、薬剤師による患者指導が提供出来るようになっている。しかし、看護師によっては依頼の仕方もまちまちで統一されていない現状がある。また薬剤師との情報共有が出来ずインシデントも発生した。看護師と薬剤師が連携し、共に足並みを揃えることでより安心して内服管理が出来るのではないかと考え、このテーマを選定した。
3 画像診療科外来 検査をスムーズにしよう! ~ちょっと待って!その準備で検査はできますか?~ 最優秀賞
検査をスムーズに
し隊ったい
患者さんの診断や治療を行うには検査は不可欠であり、画像診療科が関わる画像検査・治療は一日平均250件である。その中で、検査についての問合せや依頼科の必要物品の不足、患者さんへの準備不足などにより検査が開始できない、中断する、問合せへの対応に時間をとられることがある為、検査室業務がスムーズにいかない場合がある。また、準備不足により患者さんは検査台に臥床したままの状態で待機を強いられることもある。今回、依頼科及び検査室の業務が中断することなく行えることや患者さんへ影響を与えることなく検査の提供ができることを目標としたいと考えこのテーマを選択した。
4 薬剤部 お薬一包化する Z!!ゼーット~No more error,No more stress~ 審査員特別賞
業務の鉄人 薬剤部では主に高齢者やコンプライアンス不良の患者さんに対し錠剤を1回服用分ずつ一包化するサービスを行なっており、1日で100件以上となることもある。一包化することは服薬コンプライアンスの向上や内服薬管理といった点において、非常に有用な手段の一つである。
しかしながら近年、一包化調剤の件数が増加するとともに、処方薬の服用方法や性質により作業手順が複雑化しているのが現状である。その結果、調剤時間の延長やエラーにつながる危険性もあり、われわれ薬剤部スタッフのみならず、患者さんに対しても負担がかかっていることは否めない。そこで今回、一包化調剤業務を見直し、改善することがスタッフならびに患者さん双方にとってのメリットにつながると考え、テーマとして選定した。
5 南病棟4部署
(南1A・2A・3A・3B)
資材課・改善推進本部
混合チーム
業務をスマートに!~スペース確保につなげよう~  
スマ庫 南病棟4部署は新棟稼動後も既存の病棟の機能を活かし運用されます。今回、物品管理の視点から4部署に共通して改善を望む点を探ってみました。様々な物品を管理するには南病棟の構造上スペース確保がしづらいため、1つの倉庫に物品を収納しきれず、収納場所が数箇所にわたってしまうことがあがりました。そのため、処置に必要な物品をそろえる為に、時間がかかったり、動線が複雑になったりすることなど、削減すべき多くの労力が生じていることがわかりました。"整理整頓"をキーワードとして、南病棟4部署が同時に活動に取り組むことで、各病棟の特性に応じた業務のスリム化と、スペースの確保を図れることを期待し、このテーマを選定しました。
6 治験管理室 国際共同治験における業務の効率化~より早く、正確に、楽に~  
スイートCHIKEN
ダイアモンズ
CRC(治験コーディネーター)の主な業務は被験者の対応、担当医・モニターの対応、およびデータ入力などの事務作業です。近年、国際共同治験が増加し、当院で現在実施中の治験26件のうち17件、治験参加患者79人中63人(H24年3月1日現在)が国際共同治験です。このような状況で不慣れな英語での対応が増えてきた結果、事務作業に時間がかかり、不備書類の発生や、CRCのストレス増加が問題になっています。国際共同治験におけるCRCの業務を改善して、より早く、正確に作業を行い、ストレスを軽減して仕事へのモチベーションを高め、当院の治験促進により一層貢献することを目的としてこのテーマを選定しました。
7 企画管理課・
東8F混合チーム
スタッフみんなでおもてなし~患者もスタッフも笑顔でピカピカ~ お客様賞
もてなし隊PDC8 入院される患者が十分なサービスを受けられるための環境作りは、病院としての永遠のテーマである。現在、飯塚病院では東8F病棟をモデルとしてコンシェルジュサービスの導入を進めており、これを機に病院スタッフの役割分担を明確にして入院患者へのサービス向上を図り、患者が笑顔になるようにCS向上と共にESの向上を図ることを目的とした。
8 東6階病棟 患者ケアの充実をはかる(他職種とのカンファレンスを活用して)  
ケアができるもん!!! 東6階病棟は脳血管系の疾患を持つ患者を抱える病棟である。患者の社会復帰を目指し、医師、看護師、コメディカル全員で患者を支える必要がある。そこで当病棟では平成23年6月より脳血管疾患発症間もない患者を中心にリハビリスタッフ・ソーシャルワーカー・看護師によるリハビリカンファレンスを毎日開催している。しかしながら、そのリハビリカンファレンスが患者のADL拡大にどの程度効果を上げているのか把握できていないのが現状である。そこで今回、TQM活動を通してリハビリカンファレンスを活かし、患者ケアの充実が図れないかと考えこのテーマを選定した。
9 ハイケア棟3階
(がん集学治療センター)
来院から治療開始までの時間短縮  
chemoっていいとも!! 当病棟では、全科の化学療法に携わり入院件数が毎月約120件、他病棟からの日帰り治療件数は約70件、月の化学療法の件数平均件数は延べ350件を超えている。入院当日に治療が開始となり、入院案内、全身状態の観察、検査データ・プロトコール確認、化学療法前オリエンテーションなど安全に治療を開始するための確認作業や説明内容が多く、治療を開始するまでに時間を要しているのが現状である。そのため、患者さんは治療が始まるまでにどうしても待ち時間が生じてしまう。そこで、患者サービスの向上と安全に治療を開始することを目指し、今回のテーマ「来院から治療開始までの時間短縮」を選定する。
10 建設準備室 「そげんいると!?~高額医療機器のアクティビティ向上~」 お客様賞
建設準備室 新棟で必要な医療機器及び高額備品の調査で、当初の調査では、4.5億円の調査結果でしたが、今回の再調査では、13.5億円に跳ね上がりました。その調査内容の精査を行うにつれ、「そげんいると!?」と思うものが多くあり、購入したとしても使用頻度が少ないだろうと思われるものがありました。現状保有の機器、備品のアクテビティを上げる工夫をすれば、購入台数を削減でき、または、購入しなくても運用できるのではないかと考え、このテーマにしました。
11 栄養部 配膳時間のバラつきを削減する。  
うまいわ 食事の配膳時間の遅れにより、病棟の入院患者の処置が遅れることがありました。そのため、遅れを改善することにより患者サービスの向上を目的にこのテーマにしました。
12 施設環境サービス課 未来をSPARK ~省エネ IN AIH  
T.R.S.(てらす) 省エネに取り組むに当たり、気をつけなければならないことがあります。それは、特定の手段のみにこだわるのでなく、広い視点から、複数の方法をうまく結び付け、全体で効果の出る方法を考える必要があるということです。今回は様々な視点から、現状調査の状況を踏まえ可能と思われる省エネをテーマに取り組みます。また、この活動を通じて、私たちの未来が光り輝くものであってほしいという思いから、今回このテーマに決まりました。
13 中央検査部細菌検査室 本物のバイ菌を見極めろ!協力求む!!-喀痰と尿培養のより良い検査結果の提供- 最優秀賞
Bye菌戦隊
サイキンジャー!!
細菌検査とは、患者さんから採取した検体より細菌を検出し、その菌は何か?病原性があるのか?薬剤に対する効果はどうか?等の検査を行っています。このことは感染症の診断や抗菌薬による治療方針の決定につながる検査です。そこで重要なのは、感染症の原因となっている細菌、つまり病原菌をいかに早く検出するかです。
検体の採取の仕方によっては、口腔内や皮膚の常在菌が混入してしまい、原因となる菌の推定を困難にしてしまいます。最良の検体が提出されるには、採取方法、搬送、保存方法などが大きく関わり、様々な方々の御協力が必要不可欠です。その最良の検体を元に検査することで、迅速かつ正確に結果を報告することができ、臨床に役立つと考え、このテーマを選びました。
14 臨床工学部 余剰在庫を減らそう!! 優秀賞
必殺仕分人 臨床工学部では、定期的に各病棟・外来の医療機器の巡回点検を行っています。その際に機器の関連消耗品などに、在庫の偏りや余剰を感じることがしばしばありましたので、機器のみならず関連する消耗品などについても管理の改善を試みたいと思い取り組んでみることにしました。
15 中央手術室 手術室看護業務のスリム化 ~患者の傍を離れない~ 審査員特別賞
華蓮隊 手術室看護師業務は入室から退室までさまざまであり、患者のいる部屋から離れて行う業務も多い。業務全般を見直し、今回のTQM活動を通し手術室看護業務のスリム化を図るためこのテーマを選定した。
16 中央3階病棟 全膝関節・股関節形成術後患者のせん妄発生を減らす。  
ベッド移動はせん!もう! 当病棟では年間160名の患者が全膝関節・股関節形成術を受ける。その年齢は70~80歳代で、高齢化社会に伴い高齢者が生活の質改善を目的に手術を選択するケースが増えている。高齢者における術後せん妄発生率は10~30%と報告され、当病棟でも術後にせん妄状態となる患者が多く見られる。術後せん妄の発生により患者の回復は遅延し、看護師は環境調整や安全対策に追われ疲弊する。患者・医療者にとっての大きな弊害となる術後せん妄を、術前からの関わりによって減らす事が出来るのではないかと考え今回のテーマ選定に至った。