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ワクチン・トラベル外来

感染症科

 

ワクチン・トラベル外来とは

渡航医学および感染症診療を専門とする医師が、海外渡航者への健康相談、予防接種、予防薬投与などを行っています。
また、渡航者に限らず麻疹や風疹をはじめ、高齢者の帯状疱疹、肺炎球菌、破傷風など地域を包括したワクチンでの感染症予防に取り組んでいます。

海外渡航者のためのPCR検査・健康診断書発行

当外来では、海外への入国時に提出を求められる場合に限り、証明書を発行しております。

注意事項

  • 各種証明書は、渡航先や目的によって要求される検査項目が異なります。
    あらかじめ、当該国の在日大使館や搭乗予定の航空会社に必要な検査項目を確認の上、予約をお願いいたします。
  • 原則、証明書のお渡しは翌営業日(休診日:土・日・祝日、年末年始(12/30~1/3)は除く)の11~17時となります。
    休診日は対応できません
    ので、余裕を持ってご予約をお願いいたします。
  • 当外来は事前予約が必要です。ホームページでお申し込みください。(詳しくはこちら

ワクチン接種(予防接種)

ワクチン接種(予防接種)とは、病気(感染症)の予防に有効であるワクチンを接種することによって、病気に対する抵抗力(免疫)を高める方法です。
予防接種を受けることにより、感染症を予防したり、感染症の重症化や合併症を防ぐ効果が期待されます。
当外来は海外への渡航並びに渡航以外のあらゆるワクチン接種を対象としています。
また、輸入ワクチン(国内未承認ワクチン)も取り扱っています。

海外渡航者のためのワクチン接種(予防接種)

海外では、日本にはない病気が発生しています。また、日本にいる時よりも感染する危険性が高い病気もあります。なかでも予防接種を受けることで予防できる病気もあり、海外渡航前の予防接種が推奨されています。
必要な予防接種は、渡航先、渡航期間、渡航形態、年齢、健康状態、予防接種歴などによって異なり、また渡航先の感染症流行情報に注意する必要があります。
必要な回数の予防接種を完了するため、また予防接種の効果を確実なものにするために、できるだけ渡航前1~2ヶ月以上の猶予を持って受診をお願いいたします。
当外来では、予防接種のご相談から帰国後の体調不良まで感染症専門の医師が対応いたします。お気軽にご相談ください。

 
渡航先別のおすすめワクチン(予防接種)一覧
◎:入国条件(必須)の場合あり、●:積極的推奨、○:推奨、△:要検討
  黄熱 破傷風 A型肝炎 B型肝炎 日本脳炎 狂犬病※2 腸チフス 麻疹
ムンプス
風疹
水痘
接種回数 1回 3回 3回 3回 3回 3回 1回 生涯で2回
効果の目安 生涯 10年 5~15年以上 生涯※1 6年 2年 2年 生涯
アフリカ北部    
サハラ周辺アフリカ  
アフリカ南部    
アジア   ※3
中近東    
北アメリカ          
中央アメリカ    
南アメリカ  
東ヨーロッパ      
西ヨーロッパ          
オーストラリア
ニュージーランド
           
太平洋諸国    

※1 免疫(抗体)を獲得できた場合
※2 医療機関アクセスの悪い地域の滞在や小児へは特に推奨
※3 特に南アジアへの渡航や東南アジアへの長期滞在の場合

 

関連リンク

国や地域の安全や流行している感染情報は▽こちら▽に詳しく掲載されています。


 

海外渡航以外のワクチン接種(予防接種)

定期接種対象ワクチンは世代間で異なるため、そのギャップを埋める必要があります。当外来では、海外渡航者のみならず、麻疹、風疹、日本脳炎、HPVワクチンなどのワクチンキャッチアップ接種を積極的に行っています。さらに、高齢者を対象とした帯状疱疹、肺炎球菌、破傷風の予防接種や、基礎疾患を有する患者さんに対する各種予防接種も行っています。

対応ワクチン | 2024年10月現在
  国産ワクチン 輸入ワクチン
A型肝炎
Havrix
B型肝炎  
A型B型肝炎混合  
Twinrix
破傷風  
ジフテリア・破傷風(2種混合)   
ジフテリア・破傷風・百日咳(3種混合) 
DPT

Tdap Boostrix
ジフテリア・破傷風・百日咳
・不活化ポリオ(4種混合) 
 
ジフテリア・破傷風・百日咳
・不活化ポリオ・Hib(5種混合)
 
ポリオ  
狂犬病  
麻疹・おたふくかぜ・風疹(MMR)  
Priorix
麻疹・風疹(MR)  
麻疹  
風疹  
水痘  
おたふくかぜ(ムンプス)  
日本脳炎  
腸チフス  
Typhim Vi
ダニ脳炎  
FSME IMMUN
コレラ  
Dukoral Oral
髄膜炎菌
メンクアッドフィ

Bexsero(血清群B)
肺炎球菌
23価/20価/15価
 
Hib  
帯状疱疹  
子宮頚がん
サーバリックス
ガーダシル
シルガード9
 
BCG(結核)  
ロタウイルス  
RSウイルス
アレックスビー
アブリスボ
 
輸入ワクチン(国内未承認ワクチン)とは

 一般的に海外では有効性や安全性が証明され、多くの国で承認・市販されていますが、日本では製剤の製造販売が承認されていない国内未承認ワクチンのことです。WHO(世界保健機関)認可のもと厳しい基準を経て製造されたワクチンが登録されています。また、国内で承認されているワクチンのみでは必要な予防接種に対応できない場合には輸入ワクチンを用いて予防接種を行います。また、2回目以降の接種を海外で予定としている場合にも、輸入ワクチンの接種をおすすめしています。
 既に国内外で多数の接種実績があり、重篤な副反応が起こることは極めて稀です。仮に重篤な副反応が生じた場合も、輸入代行業者による補償(副反応救済制度)を受けることができます。

 滞在目的や期間に応じた渡航先のリスクを勘案し、ワクチンの安全性や効果、国産ワクチンとの制度の違いについて、ご理解とご納得をいただいた上で輸入ワクチンの接種を行います。

予防内服薬の処方

マラリアの予防法として、防蚊対策に加えマラリア予防内服があります。マラリア流行地域に渡航する際は、地域、期間、費用等を加味し、予防内服を含めた適切な予防策をご提案します。また、高度2000~2500m以上の高所では、高山病を発症するリスクがあります。マチュピチュ(2430m)、ウユニ塩湖(3656m)など標高の高い有名な観光地もあるため、渡航先に応じて、高山病予防内服などの予防策もご提案します。


予防内服薬一覧 | 2024年10月現在
抗マラリア薬 メファキン、ビブラマイシン、マラロン
高山病予防薬 ダイアモックス
腸炎抗菌薬 レボフロキサシン


注意事項

  • 海外渡航のためのワクチン接種を希望される方は、できるだけ渡航まで1~2ヶ月以上の猶予を持って受診してください。
  • (掲載可否)原則として、生ワクチンと生ワクチンの接種間隔は、4週間(中27日)以上(経口生ワクチンは除く)空けることが推奨されています。
    1ヶ月以内に何らかのワクチンを接種された方は、予約希望日まで4週間以上に空くようご留意ください。
  • ワクチン接種後は、体調変化の観察のため、15分ほど院内での待機をお願いしております。
  • 当外来は事前予約が必要です。ホームページ、FAX、電話にてお申し込みください。(詳しくはこちら


各種料金

当外来は保険外診療ですので、自費による自由診療となります。あらかじめご了承ください。

初診・相談料
3,300円(税込)
再診料
1,100円(税込)
英文診断書料
定型書式(書式の決まった簡単なもの):4,400円(税込)
上記以外:8,800円(税込)



予約方法

当外来は、完全予約制です。お申し込みは、ホームページ(フォーム)で受け付けております。

ホームページ(フォーム)


予約に関するお問い合わせ

0948-29-8916 0948-29-8916   お問い合わせの受付時間は、平日(休診日:土・日・祝日、年末年始(12/30~1/3)は除く)9~13時です。