プログラム紹介

先輩の声 - 渡部なつき

渡部 なつき

 私は現在、家庭医療プログラムの後期研修医として飯塚病院/頴田病院で研修をしています。後期研修中に第一子を出産し、産休・育休を挟んで子育てをしながら研修に励んでいます。私が当プログラムを選択した理由や、育児をしながら研修している様子をご紹介したいと思います。

 学生時代は小児科、心療内科を志望していましたが、大学4年生の時に家庭医療と出会い、「患者、家族、地域をみることができる家庭医」を志すようになりました。また大学6年生の時に頴田病院で実習する機会があり、あたたかい病院の雰囲気や熱心な指導医/専攻医の先生方との出会い、楽しい訪問診療や地域に密着した医療を体験し、将来ここで働きたいと感じるようになりました。

 初期研修は地元長崎で修了し、後期研修から当院での研修を開始しました。基幹病院である飯塚病院だけでなく、在宅医療、予防接種や乳幼児健診などを関連病院である頴田病院で研修できる点に魅力を感じ、このプログラムを選択しました。研修開始前は、忙しく大変だと噂されている飯塚病院で私はやっていけるだろうか、と不安に感じていましたが、丁寧で個人のペースに合わせた指導を受けながら充実した日々を過ごしています。後期研修2年目に出産し、7か月間の育児休暇を取得後、現在は9時~16時、当直・宅直免除で勤務しています。病棟・外来・訪問診療だけでなく、乳幼児健診、住民向け健康講話、学生実習の指導なども行っています。

 福岡市の自宅から電車やバスで通勤しており、大変だと感じることもありますが毎日非常に充実しています。それは子育て等の経験を仕事に生かしながら、学生の頃からやりたいと思っていた研修を継続できているからです。

 また当院は産休育休取得や時短勤務といった制度面が整っているだけでなく、カンファレンスや勉強会が勤務時間内に開催される事が多い、議事録はオンラインでいつでも閲覧できる、指導医や先輩ママドクター等相談できる人がたくさんいる、というように仕事と子育てを両立しやすい環境であると言えます。

 今後は家庭医専門医、在宅専門医を取得し、家庭医として自分が子どもを育てる地域や家族が住む地域の医療に携わりたいと考えています。また私のように学生時代に地域医療に関心を持ってもらえるよう、学生指導にも携わっていきたいと考えています。当プログラムを卒業した先輩方は診療所や在宅クリニック、コミュニティホスピタルなど幅広い場面で活躍しています。家庭医、地域医療に興味がある方、ぜひ一度見学にお越しください。お待ちしています。