当科について

部長からのメッセージ


当科の後期研修医(専攻医)を考えて下さっている方は、次のいずれかだろうと思います。

「総合診療に専従する医師」を目指している
「総合診療の技能を獲得した後で、各内科専門医」を目指している

 これ以外を希望する方もいらっしゃるでしょうが、2017年度からの新専門医制度への変更とともに、そのような需要は急速に減少していくはずです。よって、この二つの将来像について説明します。

 どちらを目指すにせよ、共通して言えることは、総合診療技能の獲得は、これまで以上に必須のものになった、ということです。2017年度からの新専門医制度で、「(新)内科専門医」と「総合診療専門医」の二つが、改革の目玉であることも、そのことを表わしています。これは、制度を検討する母体が、医療提供側の都合だけでなく、医療を受ける側からの視点も取り入れた専門医のあり方を考えるようになった結果です。この傾向は、今後加速することはあっても、逆戻りすることは考えられません。ですから、どちらの方向を考えているにせよ、皆さんは迷うことなく当院の総合診療後期研修を受けても、いいのです!!!

 問題は、誰が総合診療の研修を指導できるか、です。幸いにも、15年の歴史のある当科では、初期研修後から総合診療に専従してきた教育技能の高い病院総合医および家庭医が10名以上在籍しています。このため、単に多くの内科や関連各科をブロックローテーションしたような研修ではなく、本来の総合診療の研修が可能となっています。



「総合診療に専従する医師」を目指している皆さんへ

 当科では、次の三つのコースを準備しております。

 いずれも、3年間研修を用意しており、それぞれが、内科認定医・専門医、内視鏡専門医、家庭医療専門医の受験資格に対応しています。どのコースでも資格を有したスタッフが指導にあたり、これまでに多くの専門医を輩出してきました。また、九州の家庭医療プログラムの中では、最大規模の後期研修医数となっております。

 それぞれのプログラムにおけるカリキュラム内容やローテーションについては、年度ごとに改良を続けます。専門医制度改革の2017年度には、日本で一番後期研修医の応募が多い施設を目標にしています。



「総合診療の技能を獲得した後で、各内科専門医」を
 目指している皆さんへ

次のような方が相当します。

  •  総合診療に専従するか、内科各専門にするか、決めかねている
  •  初期研修では、内科全般の知識・技能が不充分だと思っている
  • 内科が面白すぎて、まだまだひとつの専門に絞りたくない
  • 将来は、臓器専門になることは決めているが、充分な内科の土台を身につけてからと考えている
  • 内科系とは考えているが、初期研修時代には、それ以外のことを考える機会がなかった

 そのような皆さんには、「病院総合医コース」に入っていただくことをお薦めします。3年間のうちの、30%程度は診療科へのローテーションを組み込むことができますので、ひとつの診療科に固定したままの3年間ではありません。

 当院の総合診療の研修は、総合診療科発足から15年を経て、仕事をする仲間を集める段階から、後期研修教育を充実・洗練する段階に至りました。スタッフ、後期研修医の数も、国内有数のものになりつつあります。単に多いだけでなく、飯塚病院の風土である「改善・改良」を、診療にも教育にも取り込むことが常態化しています。そこへ新しい皆さんに入っていただき、さらなるイノベーションを巻き起こしてくださることを、大いに期待しております。当科では、「出る杭は打たれる」は死語です。むしろ、「出る杭は、もっと出よ」を体現しているつもりですので、"遠慮なく出る杭"のような方を歓迎いたします。