当科の働き方改革
重症チーム編
医学的知識や技術の修練はもちろん、チームってなんだろう?…をみんなで考える高信頼性組織です!
理念
- 単なる「集団」に成り下がることなく、有機的な集団として協働して失敗から学び、多様性を重んじ、協奏する高信頼性組織を目指す。
- これまで受け持ち患者みんなを、チームみんなで診るというスタンスを踏襲している。
- 連絡手段は主に“LINE WORKS”を使用して、現場状況や情報を共有して全体最適を目指す職場環境をつくっている。
診療の全体像
前日の夜 23:00まで |
翌日の担当者を、当直の1stが“LINE WORKS”で連絡する(重症チーム全体で共有)。 |
当日の朝 7:00まで (ここまで当直帯) |
新規入院や担当変更があれば “LINE WORKS”で連絡して共有する。 連日、朝7時30分までに「一般病棟チームへ引継ぎの有無」を“LINE WORKS”で伝達する (重症患者管理に専念するために、安定した患者は一般病棟チームへ引継ぎ担当を移す)。 |
7:55まで (ここから日勤帯) |
担当者は病状把握とアセスメント・プランを考え、プログレスノートを更新していく。 |
8:00 | ミーティングは主に救急外来で実施(休日はパソコンルームや病棟など、状況に応じて)。 その日の担当者が症例毎にプレゼンテーションを行い、チーム全体でディスカッションする。 |
9:00以降 | ミーティング解散後、各担当に分かれて輸液オーダーや指示出しなど、優先順位を考えて行う。 集中治療科ともミーティングを行い、ICU退室や患者状況を共有する。 |
日中業務 | 救急病床やHCUでは、ベッドサイドでのカンファレンス(多職種との治療方針の確認)を実施する。 上級医・指導医は各種オーダーや処方内容を確認し、翌日の検査内容もチェックを行う。 |
15:00以降 | 午後のミーティングでは、その日に起きたイベントの確認と夜間担当者への申送りを行う。 |
17:00以降 | ここから当直体制(以後の業務は、その日の当直の1stと2ndが担当する) |
重症チームの特徴
- 当直明けは朝10時までに帰宅できるので、オン/オフがはっきりしている。
- 診療マニュアルの作成と改訂を連続的に行っており、病棟業務や患者管理での「わからない」を減らすよう取り組んでいる。
- チームでの担当患者数は概ね10名以下なので、ひとりひとりの診療に専念しやすい。
- SlackやGoogle driveで資料を共有し、チームの「知識のありか」として集積している。
- 後期研修医や専攻医を中心とした若手医師のつまづきポイントを集め、より効率よく「痒いところに手の届く」教育を心がけている。
- 心理的安全性を意識したミーティングや、安全かつ標準的なプラクティスを目指して常に上級医や指導医と共に診療を行う。
最終更新:2022年9月20日 山口 裕崇