院外研修 編
大東 卒後5年目
(執筆当時)
現在の所属:都立駒込病院
初めまして、
都立駒込病院 腫瘍内科 後期研修医の大東 杏(おおひがし あん)と申します。
この度、飯塚病院に連携病院になっていただき、医師5年目にして3ヶ月間の総合診療科重症チームでの研修を行うことが出来ましたので、僭越ながら外からみた「飯塚病院 総合診療科 重症チームの凄さ」について書かせて頂ければと思います。
私は3年目に腫瘍内科で働きはじめて半年経った頃、ショックの対応を始めとする内科重症管理が充分にできないこと、これからも学ぶ機会が少ないことを不安に感じ、飯塚病院 総合診療科OBの先生に勧められて飯塚病院に行くことを決めました。
飯塚病院の重症チームだからこそ学べたことは、医療資源が限られた中でも適応を考え最大限対応することと多種多様なメンバーでチームとして働くことです。
重症チームでは、敗血症を始めとするショックの患者さんや人工呼吸器管理、電解質のモニタリングを要する患者さんを主に対応します。救命のために最大限努力するものの、高齢の患者さんも多く「患者さんにとって最もよい生き方や最期とは何かを」日々考えながら診療に携わっています。そのため、医療資源はあっても不必要に使わないことを重視しており、これらの診療姿勢は飯塚病院を出てどこの医療資源が限られた病院で働いても応用できると思います。
また、私のタームでは9~11人の医師でチームとなって診療を行いました。毎日、日替わりで担当する患者さんが変わることで、他の医師を信頼することや各々の個性を理解することを学びました。
チームとは、集まってプラスになることだと私は考えています。手技が得意な人、内科管理でも循環器が得意な人、内分泌が得意な人と色々集まって、できないことを責めるのではなくてお互いに苦手なところはカバーすることでより良い診療を行うことができると思います。3ヶ月の期間でそのような信頼関係を作り上げた経験は、本当に貴重なものとなりました。
自分の診療能力は自分の勉強や経験だけでなく、如何に信頼できる同士をつくるかにあると思っています。飯塚病院での3ヶ月で自分の能力を高められたことは勿論、今後困ったときに相談できる同士をつくることができました。
ぜひ、皆さんも飯塚病院の総合診療科重症チームで素敵な同士と出会い、チームを作り、今後の診療に活かしてください!
最後にこの場を借りて、飯塚病院を紹介いただいた八木先生、調整いただいた小杉先生、3ヶ月熱くご指導いただいた山口先生はじめ総合診療科のスタッフ・後期研修医の皆様に深くお礼申し上げます。