総合的に患者さんを診る
- 出身
- 大阪府出身
- 出身校
- 金沢大学卒
- 趣味
- 子育て
私のルーツ
両親が医師であることから、私も自然と医師を目指しました。研修医時代は腎臓分野に興味があり、その道を極めることも考えましたが、医師になって3年が経ったころ、改めて母が働く姿を見る機会がありました。いわゆる「町のお医者さん」である母の医院では、さまざまな症状をもった患者さんを幅広く診察していました。その姿をみて総合的に患者さんを診ることに魅力を感じ、内科をしっかり勉強したいと総合診療科の門を叩きました。
飯塚病院の総合診療科
飯塚病院で医師としての第一歩を踏み出し、今年で 13年目になります。実は、飯塚病院の総合診療科は全国的に見てもすごいんです。患者さんが多いのでさまざまな症例を経験する機会があり、スキルが磨かれる上、教育体制もしっかり整っているため、内科医が経験を積むにはもってこいの病院です。この環境の中で培われた「診療」と「教育」のスキルは、私の財産になっていると思います。このスキルを活かし、この地で、患者さんに、そして社会に貢献したと考えています。
心がけていること ―私の思う「まごころ医療」
総合診療をやっていると、ときに患者さんやその家族が医学的に治療したほうがいいといわれている標準的な治療を望まれないことがあります。このギャップを埋め、治療方針を決めていかねばなりません。私は一方的に自分の考えを押しつけることがないよう、患者さんや家族の意見をしっかりと聴き、意思決定支援をするよう心がけています。「患者さんの話を聴く」というのは基本的なことかもしれませんが、それを大切にすることが「まごころ医療」につながると思います。
これからのこと –目標
患者さんから「説明がとてもわかりやすかった!」「江本先生に診てもらえてよかった」といったうれしい言葉をいただけるよう、これからも患者さんと一緒に病気を治す医師を目指します。また、今は診療と教育に専念していますが、今後は研究分野にも積極的に参加し、未来の医療がよりよくなるよう貢献したいとも考えています。診療をしながら研究も、とは欲張りかもしれませんが、一人でも多くの患者さんを救える医師になりたいと考えています。
2018/9 取材当時