後期研修医

指導医からのメッセージ

外科統括部長 梶山 潔(後期統括)

外科 部長 梶山 潔
後期研修統括担当
外科統括部長 梶山 潔
[平成2年卒]

 私自身の研修医時代を振り返ると、やはりきつかった思い出が多いですが、今になって感謝する部分も少なくありません。"麻酔科をもっとローテーションしたかった"とか、"手術にもっと入りたかった"とか、後悔がない訳ではありませんし、若い時にもっとがんばっていれば良かったと思う事もあります。当院の後期研修医の皆さんには、私のような後悔がないことを願っています。

 現在の後期研修は、初期研修での医師としての基礎作りを終え、いよいよ自分の専門を決めてスタートする大切な時期だと思います。私は、この時期にどれだけ苦労して臨床経験を積んだかが、その後の医師としての成長を大きく左右すると思います。古いようですが、「鉄は熱いうちに打て」です。

 当院の後期研修の特徴と魅力を一言で言えば、「その症例数の多さとバリエーションの豊富さ」です。当院は、病床数1,048、診療科41を擁する西日本屈指の巨大病院であり、43万人の医療圏より非常に多くの患者さんが各科を受診されます。医師としては、多くの患者さんを、またバリエーションに富んだ疾患を経験させていただきます。これは都心部の病院でもなかなかないことです。なぜなら都心部では、患者さんが分散するからです。筑豊地域に大学病院はなく、そういう点では、当院は「筑豊の大学病院」的な存在でもあります。でも大学病院とは違い、科の垣根が低く、自由でスピーディーな診療連携ができます。また、高齢化の進む筑豊の特性から、ここは「10年先の日本の医療現場」とも言えます。このような環境の中、後期研修医が、主体的に、実際に数多くのまたバリエーションに富んだ症例を上級医の指導の下で経験することは、その後の医師人生のゆるぎない礎になると思います。「飯塚病院を経験していたら、どこの病院に行っても大丈夫よ!」との先輩のお話も聞きます。

 皆さんが、後期研修病院を選ばれる際には色々な要素があると思います。当院のような環境に身を置き、後期臨床研修に青春を賭けるのも、後々皆さんが必ず良かったと思える日が来ると確信しています。明るく熱意ある後期研修医の方の多数のご応募をお待ちしています。