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部長 竜田 恭介
TEL 0948-29-8026(外来直通)  
 

診療科の特徴

 当科は、筑豊地域唯一の小児外科専門施設で、筑豊地域の小児医療の一端を担っています。
 現在、日本小児外科学会専門医制度教育関連施設として、小児外科主要疾患に対する腹腔鏡(補助)下手術や胸腔鏡(補助)下手術などの先進的な小児内視鏡外科手術や、手術創が目立たなくなる臍部切開法や腋窩切開法などのアプローチを工夫した新生児外科手術を積極的に行っています。さらに、小児等在宅医療の対象となる重症心身障がい者に対しても栄養管理から外科治療までの小児外科医療を提供しています。
 対象疾患は、

小児一般外科疾患

鼠径ヘルニア、精索・陰嚢水腫、臍ヘルニア、停留・遊走精巣、肛門周囲膿瘍、便秘など

新生児外科疾患

先天性食道閉鎖・狭窄症、先天性腸閉鎖・狭窄症、壊死性腸炎、消化管穿孔性腹膜炎、ヒルシュスプルング病、直腸肛門奇形、腹壁破裂、臍帯ヘルニア、横隔膜ヘルニア

乳幼児外科疾患

先天性胆道拡張症、腸重積症、肥厚性幽門狭窄症、胃軸捻転症、先天性嚢胞性肺疾患、縦隔良性腫瘍など

年長児外科疾患

急性虫垂炎、胃食道逆流症、腸回転異常症、潰瘍性大腸炎、痔核など

良性腫瘍

リンパ管腫、血管腫、奇形腫、精巣・卵巣腫瘍、皮下腫瘍など

その他疾患

先天性耳瘻孔、副耳、正中頚嚢胞、漏斗胸、尿膜管遺残、泌尿器疾患(膀胱尿管逆流症、異所性尿管、尿膜管遺残など)、包茎など


 小児全般の外科疾患に対して小児に特化したきめ細かい診療を行っています。
 上記以外にも神経芽腫、ウィルムス腫瘍(腎芽腫)、肝芽腫などの集学的治療が必要な小児悪性固形腫瘍は、九州地域の小児悪性腫瘍センターである九州大学病院と連携を図り、最新の治療をスムーズかつ迅速に受けていただけるような体制を整えています。
 対象は、新生児から中学生までの外科疾患を有する小児に加え、長期フォローアップが必要な疾患(高位鎖肛、ヒルシュスプルング病、胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、短腸症候群、停留精巣、小児悪性固形腫瘍など)の場合は高校生~成人に至るまで継続して診療を行っています。
 手術は年間150〜170件ほど行っており、内視鏡手術を含めた最新の小児外科医療を充実させ、「筑豊地域のこどもたちの健やかな成長をサポートする小児外科医療」が提供できるよう尽力していく所存です。


小児外科News&Topics

 当科の特徴として、安全な周術期管理の下、患児とそのご家族のQOLが低下することが無いように在院日数をできる限り短縮する様々な取り組みを行っています。
 具体的には、以下の取り組みを行っています。

  • 小児鼠径ヘルニアに対して、近年一般的となった腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(LPEC法)を標準術式として、痛みが少なく、傷が残りにくい方法で行っています。
  • 小児急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術においても、先の人生が長い子どもたちの整容性を考慮して臍創部のみアプローチ(単孔式)で行っています。また、術後在院日数をできるだけ短くするため、小児に特化したきめ細やかな全身管理を行っています。
  • 小児の便秘について、特に乳幼児期からトイレトレーニングの終了まで発達・発育の過程での様々な便秘の原因があり、それに応じた治療が必要になります。また先天性直腸肛門奇形やヒルシュスプルング病が隠れていることもあり、きめ細かな診断と治療が必要になります。そのような疾患を見逃さないため、様々な年齢における便秘の治療を積極的に行っています。
  • 小児等在宅医療の対象となる重症心身障がい者に対しても、成人期医療への移行がスムーズに行えるように、外科治療(胃瘻造設術、噴門形成術など)や栄養管理(胃瘻管理、栄養剤やミキサー食の選択など)を積極的に行っています。

診療実績

外来担当医師