薬剤部 > くすりの豆知識 > 乳幼児(小児)のお薬の飲ませ方
乳幼児(小児)のお薬の飲ませ方は、お薬が(1)水薬か、(2)粉薬か、または(3)両方かによって飲ませ方の工夫が異なってきます。これを説明していくことにします。
(1) 水薬のみの場合には「何を使って」飲ませるか、ですよね。薬局で付けるスポイトを使う、哺乳瓶の乳首を使う、スプーンを使う、お気に入りのコップを使うなど、お子様にあったものを見つけましょう。そんなことでは飲まないというお子さんの場合は、主治医の先生と相談しながら「味」や「剤形」の工夫をやってみましょう。(図)にある"おすすめシロップ"は比較的味の良いシロップということです。お薬の効き目はそれぞれ違いますので主治医の先生とよく相談しましょう。
(2) 粉薬のみの場合には、1回分を少量の水で溶いて団子状にし、上あごや頬の裏に指でつけるというのが教科書的ですが、1回分をゼリーやプリン、アイスに混ぜてスプーンを使って与える方法もよく試されています。この方法を行う場合には、混合適否表を参考にして下さい。
(3) 粉薬と水薬が処方されている場合には、粉薬を少量の水薬に混ぜて、先程の②の方法をとり、残りの水薬は(1)の方法でやってみましょう。
また、色々な工夫をする前に、単に「とにかくほめる」、「○○になれるよ(○○は子供がなりたがっているもの。例えば、今流行りのアナと雪の女王、仮面ライダードライブなど)」と言葉をかける、など心理作戦も効果がある場合もあります。
この他にも色々な工夫が考えられると思いますが、中にはお薬の効き目をなくすような不適切なものがある可能性があります。その工夫が適切かどうか、主治医の先生や薬剤師にご確認いただくことをお勧めします。
お子様がお薬を飲まなくてお困りの方は、是非お気軽に薬局へご相談ください。
(図)小児のお薬の飲ませ方
基本的には主食(ミルク・ご飯など)には混ぜない。(嫌いになる可能性があるため)
(2016年7月20日)