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薬の保管と管理について

薬の保管方法

薬の保管方法として
1.室温保存 2.冷所保存 3.遮光保存 などがあります。

1.室温保存

これが一般的だと思います。普通のお薬は、一般的に湿気には弱いので、お菓子の缶などに乾燥剤と一緒に入れて涼しい所に置いてもらうと良いと思います。

2.冷所保存

その名のとおり高温に弱い薬です。ご家庭の冷蔵庫に入れてもらえば問題ありませんが、真夏に車の中(エアコンが効いていない)で置きっ放しにされると、溶けたり、変質したりしてしまう可能性があります。気をつけましょう。

3.遮光保存

光に不安定な薬が当りますが、普通は、剤型や包装が工夫されているので、よほどの過酷な状況(砂漠の真中に持っていくとか、直射日光にガンガンさらしてしまうとか…)でない限り、問題ないと思います。時には工夫された薬剤をわざわざつぶして(どうしても飲めないから)調剤したりもしますが、普通に保管されておけば投与期間では大丈夫だと思います。

薬の管理方法

薬は、主治医の指示どおりに投与期間内で飲みきりましょう。
ただ、注意して欲しいのは、薬の箱や入れ物に書いてある使用期限は未開封の状態であることが大前提です。一度開封すると使用期限は無効になります。水薬や目薬、軟膏チューブなどはつい取りおきしてしまいそうですが、気をつけましょうね。 ましてや、家族や、他の人に「よく効くから・・・」と使用することは危険です。絶対に止めましょう。

一般的に、町の薬局で入手できる薬より病院で処方される薬の方が効果が強いとされますから、特に管理には注意してください。小さなお子さんの手が届くような所に保管していませんか?子供さんにはとても美味しいお菓子のように見えているかもしれませんよ。

お薬手帳を持っていらっしゃる方は、一度じっくり薬のことを薬剤師に尋ねてみてはいかがでしょう。お薬手帳をお持ちでなくても、薬の袋にはいろんな情報が書いてあります。自分の体に直接関わる薬について十分知ることは、自分の身を守る意味でとても大切です。

私達も薬の情報を通じて、何とか皆さんのお役に立ちたいと願っています。ご意見やご要望がありましたらいつでもお知らせください。お待ちしております。

★お薬を受取りの際は、お名前を必ずお確かめください。

出来ればその場で(または、帰ってすぐ)袋の中身も確認しましょう。「あれっ」と思う時はすぐにお電話ください。夜間でも薬剤師が対応いたします。

★お薬は指示通り正しく使用しましょう。

自分勝手に変更してはいけません。食直前と書いてあるのに、食後30分経って服用すると、せっかくの薬の効果が期待できなくなります。また、薬は十分の水か白湯で服用してください。薬は水に溶け、体に吸収されて初めて薬としての意味を持つのです。

(2015年5月25日)