呼吸器内科医のリアル
靏野 広介 先生
2007年佐賀大学卒。初期研修医から当科へ勤務。
呼吸器全般のさまざまな疾患の診療を行いながら、間質性肺炎について社会人大学院などの経験を経て、2016年に専門外来を開設。
現在も、社会人大学院と並行しながら当科での診療を行っている。
専門外来開設までの経緯を中心に当科のリアルを伺いました
初期研修医時代から当院を選んだ理由
初期研修医時代から当院に勤務して11年目になります(2017年8月現在)。当院を初期研修先に選んだ理由は、当時はまだ研修医制度が始まって間もないにも関わらず、既に初期研修の歴史があったためでした。実際に働いてみると、当科だけでなく他職種の皆さんもとても良い雰囲気で魅力を感じたので、そのままスタッフ医として働くことを決め、現在に至ります。
間質性肺炎の専門外来 開設のキッカケ
医師になってからは臨床一筋でやってきました。当院は患者数も多く症例も豊富で、時には間質性肺炎の患者さんと出会うこともあります。難治性で明確な治療法もなく、診断自体も難しい疾患のため、診察に悶々と思い悩む日々を送っていました。
そんな中2013年、偶然参加した学会で、肺の病理を専門とされている長崎大学の教授とお話できる機会があり、教授のご好意で、長崎大学で約半年、間質性肺炎の勉強をさせていただきました。その後も幸いなことに、これを機に2014年度からは長崎大学の社会人大学院生として、勉強をさせていただいています。最新の知識を得つつ、それでもまだ分からない部分があるということも分かり、勉強になっている毎日です。快く私の研修を応援してくれる部長を始めとする同僚のおかげで、貴重な経験ができているので、とても感謝しています。
専門外来開設後の現在
そして2016年10月、間質性肺炎の専門外来開設を迎えました。当科が若手スタッフに恵まれていて、新たな取り組みに積極的だからこそ出来たことだと思っています。
専門外来では、対象の患者さん1人1人に、よりじっくり疾患に関する説明の時間を持てるようになりました。また開設前と比べて、治療に関しても、患者さんと十分に相談しながら検討していくことができるようになったと感じています。少しずつですが、当院の間質性肺炎の診療が前進していることを実感している今日この頃です。
それぞれの形でキャリアアップを目指せます!
当科は大学の医局派遣でないことを強みとする珍しい病院だと思います。派閥がないため、自由な活動がしやすく、かといって孤立しているわけではなく、部長が築き上げてきた人脈、あるいは学会や研究会などでの出会いから、呼吸器疾患の各分野で、日本あるいは世界のトップクラスの先生方と繋がりを持っています。こういった環境のなかで自分の将来を見据え、それぞれのキャリアアップを目指せます。また、それぞれのキャリアアップを自然と支え合える医師たちばかりです。
このホームページをご覧になって何か魅力を感じていただけた方は、ぜひまずは見学へお越しください。お待ちしています。