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主な疾患・治療について

気管支喘息

気管支喘息とは

 気管支喘息は、発作性の喘鳴(ゼーゼー)・呼吸困難を特徴とする病気ですが、その本体は気管支の慢性炎症と気道狭窄です。通常は治療により、炎症はおさまり、気道の狭窄も解除されます。
 しかし、発作を繰りかえすことで、気管支壁が徐々に厚くなり気管支の内腔が狭くなります。その結果、気管支は狭い状態のまま固まってしまい、元に戻らなくなってしまいます。そのため、このような状態にならないためにも十分な治療を行うことが大切な病気です。

治療について

咳き込む女性

 治療法は、炎症を抑えこむための吸入ステロイド薬や気道の収縮を解除する気管支拡張薬の吸入が中心となります。近年は、新しい薬剤が次々に出てきており、正しく使用すること・安定期に継続使用することで症状コントロールが可能となってきました。
 わが国では2000年には年間3,755人の患者さんが喘息により亡くなっていましたが、吸入ステロイド薬の普及に伴い喘息死は減ってきています。しかし未だに年間およそ1,500人の方が亡くなっていますので、しっかりと適切な診断・治療が大切です(2017年現在)。
 当科では、気管支喘息の非薬物療法として2014年9月より日本で承認された気管支サーモプラスティ(気管支鏡でカテーテルを挿入し、気管支壁を加熱することで肥厚した気道平滑筋を減少させ、喘息発作を緩和させる治療)も行っていますので、気軽にご相談ください。

サーモプラスティ療法

専門外来について

 また、通常の喘息治療でうまく喘息がコントロールされていない難治性喘息の患者さんのために「気管支喘息の専門外来(毎週水曜日午後)」を設立いたしました。気管支喘息の患者さんに正しい病気の知識を提供し、患者さんと医療スタッフが手を取り合って病気の改善を目指していきます。「気管支喘息専門外来」の受診をご希望される際は、予約が必要となりますので外来担当医、または当院 呼吸器内科外来までご連絡ください。

【外来日】
日時:毎週水曜日13:30~
場所:呼吸器内科外来
完全予約制
TEL:0948-22-3800