飯塚病院 中央検査部

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脳波・神経の検査

脳波・神経の検査とは

 脳波検査は脳の機能(働き)を調べる検査で、頭皮上に多数の電極(19個)を装着して記録します。この電極は脳細胞の小さな電気信号を取り出し、脳波計で波として記録するためのもので、そこから電気刺激をするものではありません、記録された波の形や大きさ、出現パターンなどで脳の活動異常を見つけることができます。

 神経の検査は末梢神経の伝わり方を調べる検査(神経伝導検査)、聴覚、視覚、体性感覚などの感覚器を刺激して大脳の反応を調べる検査(感覚誘発電位検査)などがあります。手足がしびれる、力が入りにくい、耳が聞こえにくい、目が見えにくいなどの症状がある場合にこれらの検査を用いてその原因や障害部位を調べます。

検査内容

  • 脳波検査は電極を装着した状態でベッドに仰向けになり、目を閉じていただきます。記録中は技師の指示に応じて目を開けたり、眼前で光を点滅させることもあります。また、深呼吸を3分間していただくこともあります。検査中に眠ってしまっても構わない検査となっています。
  • 神経の検査
    • 神経伝導検査:神経のいろんな部位を電気で刺激しますので、痛みを伴う検査ですが危険はありません。検査対象の神経や数にもよりますが、検査時間には15~60分程度を要します。
    • 誘発電位検査
      • 聴覚誘発電位:ヘッドホンを装着し、音刺激に対する脳(主に脳幹部)の反応を調べます。
      • 視覚誘発電位:光刺激に対する脳(大脳視覚野)の反応を調べます。ストロボ光やモニターの白黒模様を見ていただきます。
      • 体性感覚誘発電位:上肢、下肢の感覚神経に電気的な刺激を与えることによって誘発される電位です。末梢神経から脊髄を通って、脳幹、大脳皮質に至る神経経路の機能障害、検索などに用いられ、感覚神経系の機能障害を確認するものです。神経伝導検査と同じように電気刺激を用いて検査を行うため、痛みが伴う検査となっています。

いずれも約60分の検査時間を要します。

検査を受ける際の注意点

 脳波検査も神経の検査も検査時間が長い検査となっています。そのため、検査前にはトイレを済ませておいてください。脳波検査や誘発電位検査の場合はまばたきや頭を動かしたり、身体に力をいれないで安静にしてください。検査を受ける患者さんが乳幼児の場合は、寝ていただいてからの検査となります。そのため、医師の指示により弱い眠剤(睡眠薬)を飲んでいただくことがあります。

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