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2022年3月15日
―― 「密」 を防いで with コロナ ――
飯塚病院中央採血室では、『採血業務支援システム』を用いることにより、採血業務を効率的に行っています。この採血システムは、患者さんの血管の採血難易度と、採血スタッフの採血技術レベルをマッチングさせるシステムです。当検査部の秋永理恵技師長が、中央採血室が新設されるにあたり、採血業務を標準化するため、小林クリエイト㈱と共同開発したもので、特許を取得しています(特許 第6608660号)。
これにより、採血の難しい患者さんには、採血技術レベルの高いスタッフが対応できるため、採血の失敗を防ぎ、採血時間も短縮され、患者さんの負担軽減に繋がります。そして、刺し直しに伴う物品を削減することもできます。
また、採血スタッフの採血技術をレベル分けすることにより、採血経験の少ないスタッフには、難易度の低い患者さんを担当させることができるため、新人スタッフでも安心して採血を行うことができます。半期に一度、各スタッフに採血技術レベルのフィードバックを行い、採血技術のアップに繋げています。
2015年2月末にシステムが稼働してから約6年間で、外来患者さんの採血の待ち時間は大幅に短縮しています(図1)。特に現在、このコロナ禍において『密』を避けるため、この採血システムを用いることにより、中央採血室での待ち時間をできるだけ少なくし、患者さんが安心して採血を行えるように取り組んでいます。
図1
12C中央採血室の風景
このように、飯塚病院中央採血室では、採血業務の標準化により効率的に採血を行い、コロナ禍においても『密』を避け、Patient firstで日々業務に当たっています。