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2025年11月13日~15日で開催された第55回日本神経生理学会学術大会に参加し、中央検査部スタッフ1名(一般演題:1名)が発表を行いました。
第55回日本神経生理学会学術大会において、「反復刺激試験が診断に有用であった Lambert-Eaton症候群(LEMS)の1症例」という演題名でポスター発表を行いました。症例は、両下肢脱力と嚥下困難を自覚し、他院神経内科を原因不明として通院中に当院へ紹介となった80代の男性です。誘発電位検査における反復刺激試験の所見が、早期診断と治療介入に決定的な役割を果たしました。今回の症例は、教科書に記載されているような典型的なLEMSの臨床像および検査所見を呈していましたが、LEMSの有病率が低いことから、特徴的な検査結果を得ることができたのは私自身にとって初めての経験でした。検査実施に際しては、事前に医師と綿密に検査手技の確認を行った上で臨みました。その結果、LEMSに特有の所見を正確に捉えることができ、極めて有益な経験となりました。この貴重な症例を他の部員と共有し、LEMSの病態的特徴や検査手技の再確認を行うことで、検査室全体の知識・技術レベルの向上を図ることができたと考えています。
今後も、学会参加を通じて神経生理分野における最新の知識と技術を継続的に習得し、日常の検査業務へ積極的に還元していきたいと思います。
