看護部教育について

特定行為看護師

成松 慧さん
特定行為看護師

中央手術室
成松 慧

特定行為区分

術中麻酔管理領域(6区分8行為)研修を修了し、認定されました。

区 分 行 為
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 侵襲的陽圧換気の設定の変更
人工呼吸器からの離脱
動脈血液ガス分析関連 直接動脈穿刺法による採血
橈骨動脈ラインの確保
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 脱水症状に対する輸液による補正
術後疼痛管理関連 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整
循環動態に係る薬剤投与関連 持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整

資格取得を目指したきっかけ(看護師特定行為研修を受講しようと思ったきっかけ)

飯塚病院独自の認定資格である麻酔補助看護師として術中麻酔管理に携わる中で、手術中の麻酔を理解するためには、より深く系統的な学習が必要と常々感じていました。看護師特定行為研修は、医師の指導の下、医師の視点で思考する研修内容なので、さらに学習を深めることができると思い、受講を決意しました。

特定行為看護師として、今後どのように社会貢献を考えているのか

まずは術中麻酔管理領域における特定行為を形づくるため、体制の整備や業務設計を考えていく予定ですが、特定行為は麻酔領域に限定されるものではなく、院内全体で活用できるものなので、手術室以外でも活躍できるように活動の場を拡げていきたいと考えています。他の領域の特定行為研修修了者と協働して、院内全体、ひいては地域の医療の質向上に向けて取り組んでいきたいと考えています。

小野 慎平さん
特定行為看護師

ICU
小野 慎平

特定行為区分

5区分14行為 研修を修了し、認定されました。

区 分 行 為
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 侵襲的陽圧換気の設定の変更
非侵襲的陽圧換気の設定の変更
人工呼吸管理からがなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
人工呼吸器からの離脱
動脈血液ガス分析関連 直接動脈穿刺法による採血
橈骨動脈ラインの確保
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
脱水症状に対する輸液による補正
循環動態に係る薬剤投与関連 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整
持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整
持続点滴中の降圧剤の投与量の調整
持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
持続点滴中の利尿剤の投与量の調整

資格取得を目指したきっかけ(看護師特定行為研修を受講しようと思ったきっかけ)

クリティカル領域は幅広い知識が必要であり、プリセプターや教育係として指導することが増えた際に自身の知識や技術の未熟さを実感しました。
また看護師として今後のキャリアデザインを考えていた際に、上長より特定行為研修について提案していただき、自己研鑽や教育を行う上でのロールモデルとなりたいとの思いから特定行為研修を受講しました。

特定行為看護師として、今後どのように社会貢献を考えているのか

特定行為看護師は行為や手技にばかり目を向けられがちですが、研修では医学的知識や臨床推論を学び、アセスメント能力や判断力を身につけることができました。クリティカル領域ではアセスメント能力や判断力は非常に重要です。ベッドサイドにいる時間が一番長いのは看護師であり早期からの特定行為介入や報告・連絡・相談することによるチーム医療のキーパーソンとしての役割が期待されていると思います。
超急性期ではスピード感が求められ治療が中心となりがちですが、その中でも退院後の生活まで考慮して患者自身の「ありたい姿」を意識し特定行為を含めた看護を行う必要性を感じています。看護師の立場でより広い視野を持ち、CureとCareの両側面から介入することで、患者の「治療と生活」を支えることを大切にし、看護を提供したいと思います。

山本 隆博さん
特定行為看護師

救命救急センター
山本 隆博

特定行為区分

救急領域(5区分9行為)研修を終了し、認定されました。

区 分 行 為
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 侵襲的陽圧換気の設定の変更
非侵襲的陽圧換気の設定の変更
人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
人工呼吸器からの離脱
動脈血液ガス分析関連 直接動脈穿刺法による採血
橈骨動脈ラインの確保
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 脱水症状に対する輸液による補正
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 抗けいれん剤の臨時の投与

資格取得を目指したきっかけ(看護師特定行為研修を受講しようと思ったきっかけ)

救命救急センター所属の山本と申します。救命救急センターは地域医療と高度医療を提供する飯塚病院の玄関口です。患者と密に関わるだけでなく、質の高い知識と技術が看護師に求められます。業務に従事する中で、来院される患者さんに、さらに質の高い看護を提供し「この病院に来て良かった」と言ってもらいたい、患者さんの症状をはやく緩和できるように少しでも貢献したい。その気持ちをもって特定行為研修(救急領域)への参加を希望しました。

特定行為看護師として、今後どのように社会貢献を考えているのか

特定行為研修は、在宅で的確な判断のもと、迅速な医療を提供する看護師の育成を目的としています。院内の看護師と共に切磋琢磨し、内外で活躍できる看護師の育成に寄与することで、筑豊の地域医療へ貢献できるように努めていきたいと考えています。

堀内 忍さん
特定認定看護師

東6階病棟
堀内 忍

特定行為区分

区 分 行 為
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
脱水症状に対する輸液による補正
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 抗けいれん剤の臨時の投与
抗精神病薬の臨時の投与
抗不安薬の臨時の投与
脳卒中看護の専門分野の内容 病態の重篤化回避
生活再構築を目指したプロセス管理(多職種連携におけるリーダーシップ)
再発予防
看護師等のコンサルテーション

資格取得を目指したきっかけ

私がこの資格を取得しようとしたきっかけは、以下の2つです。

  1. 脳卒中患者を助けたい
    脳卒中は、病巣の大きさや部位によっては生命の危機的状況や重度の機能障害を起こす危険性があります。脳神経は心疾患や呼吸器疾患と異なり、基本的にモニタリングする医療機器がありません(ICPセンサー以外で)。そのため、脳神経領域の看護師は、専門的な知識や技術が必要となります。特に重度の意識障害のある患者は自ら訴えることができないため、より高度な観察力が求められます。認定看護師として、知識・技術をスタッフと共有し、スタッフ全体で脳卒中患者を助ける環境を作っていきたいと思います。
  2. 脳卒中患者の機能障害を支えたい
    脳卒中に伴う機能障害は、目に見えるものから見えにくいものまで沢山あります。しかし、看護師は機能障害に関する教育を専門的に受けていないため、ケアに結びつかないことがあります。そこで、専門的な知識を持つセラピストとの連携が必要となります。脳卒中領域のキーパーソンとして、看護師とセラピストの連携を充実させ、看護師が生活の場で質の高いケアが提供できるような環境を作っていきたいと思います。

特定認定看護師として、今後どのように社会貢献を考えているのか

まずは、当院の脳外科・脳内科患者の水分・栄養管理を行っていきます。脳卒中患者は、高齢であることに加え機能障害も抱えているため、自分で水分や栄養を管理することが困難な場合があります。入院中に管理栄養士と協働し、患者・家族へ水分・栄養指導を行い、退院後の水分・栄養管理に繋げていきたいと思っています。