セル看護推進研究会
第4回セル看護推進研究会を終えて
セル看護推進研究会 会長 須藤 久美子
第4回セル看護推進研究会は、今回もハイブリット開催となり、400名ほどの方々にご参加いただき、盛会裏に終えることができました。これもひとえにご参加の皆さま方と飯塚病院のご支援とご協力の賜物だと、心より御礼申し上げます。
また、入念な事前準備を重ねたのですが、所々お聞き苦しい部分や、発表に至るまでに時間を要し、質疑ができなくなってしまう等、反省すべき点も多々あったことを深く反省し、お詫びいたします。
今回は、特別講演としてカイゼンのエキスパートである工藤美和先生をお迎えし、「セル看護の舞台裏~小さな改善がもたらす大きな変化~」をテーマに、カイゼンを実施する際の基礎をお話いただきました。またシンポジウムでは「やりたい看護の実現~セル看護提供方式®~」として、3病院から力強くご発言いただきました。演題発表も非常に興味深く迫力のあるご発表で、セル看護提供方式®の導入をお考えの皆さまには、背中を押される感覚を覚えられたのではないかと、主催者として自負するところです。
私は複数の病院の方々の、セル看護提供方式®の導入の経緯や成果の発表を聞いて、共通の成果は「残業の削減と離職の減少」であると感じました。セル看護提供方式®の導入が、看護職の働き方改革に大きく貢献する事が明らかになったと思いました。このコロナ禍の不透明な中でもやれることがある。看護師不足で複雑多岐な業務の中でも、やれる事があるという事をお示しいただいたと思っています。とても勇気づけられた瞬間でした。
そのような中で、私の基調講演でお示ししましたように、この働き方改革だけでは、セル看護で実現したい「患者の価値の最大化」や「看護が楽しい!」という点には、まだ手が届いていないという事実です。これら達成のために、どんな「仕掛け・仕組み・仕込み」が必要なのかを問い続け、次年度のセル看護推進研究会開催に向けて、歩みを進めたいと考えています。
次回のセル看護推進研究会では、もう少し、皆様方とface to faceでディスカッションできる機会を設けたいと思っています。今回も複数名の方々が飯塚にお越しいただき、会場で熱心に、また、活発な意見交換をされている場面が散見されました。このエネルギーがセル看護提供方式®の導入やさらなる価値の最大化に必要不可欠な要素ではないかと考えています。
最後に、ご参加いただきました皆様方のご健勝とご発展を祈念して、皆さま方と再会できる事を楽しみにしています。ありがとうございました。
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