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ご存じですか?お雑煮

雑煮とは?

 雑煮は神様にお供えしたものをお下がりとしていただき、「パワー」をいただくという伝えがあります。
  時代は室町、武家社会で「名(菜)を持ち(餅)上げる」と縁起の良い食べ物として、正月に限らず食べられていたようです。
 現在の日本では一般的に正月に食べられており、人々は一年の無事を祈ってきた風習があります。

地域や家庭によって餅の形や具、味付けは違います!

 東日本では角餅に醤油を使ったすまし汁、西日本では丸餅に味付けは味噌仕立てにするのが一般的です。
 一説では、岐阜県の関ヶ原が境界線で、天下分け目の関ヶ原の戦いが影響していると言われています。
 香川県の一部地域ではあんこ餅を使用するところもあるようです。
 餅はよく伸びることから「長生きできるように」と長寿の意味が込められていたようです。餅が高価だった時代には餅の代わりに里芋を入れる地域も多かったそうです。それぞれの地域の特産物を使った雑煮があるので、ぜひ食べてみたいですね。

餅は太るの?

 餅はついつい3個4個と食べてしまいますよね。
 さらに砂糖やあんこをたっぷりつけて食べる、ということが太ってしまうと勘違いされるゆえんです。実は市販されている切り餅2個分(約100g)でごはん1膳分(約150g)ほどのカロリーだそうです。

 餅は作る段階で加熱してあり、さらに焼いたり煮たりするため、消化の良い主食です。雑煮として食べれば肉・魚のたんぱく質や野菜もたっぷり摂れるので、栄養バランスもとりやすくなります。また、餅は体温を上昇させる働きもあるのでこれからの季節、正月だけに限らず雑煮を食べて、体も心もぽかぽかにしましょう。

参考文献:とっておきや https://www.osechiya.aussie-fan.co.jp
雑煮研究所 https://www.zouni.jp
文責:新宮菜奈子

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