飯塚病院 栄養部

栄養部 > 栄養まめ知識

栄養まめ知識

>> 栄養まめ知識バックナンバーへ

フレイルを予防しよう

 皆様、フレイルという言葉をご存知ですか。
 フレイルはfrailtyが語源で、日本語訳は老弱、衰弱、脆弱などを意味します。分かりやすく言えば、「加齢と共に心身老い衰えた状態」のことです。高齢者はフレイルになりやすく、その後、介護が必要な状態になってしまいます。フレイルに早く気付き対策をすることで、予防や改善ができます。

フレイルの診断基準(Fried提唱)

  1.  1. 体重減少 (真近6か月で2〜3kg以上の体重減少)
  2.  2. 疲労感
  3.  3. 歩行速度低下
  4.  4. 握力低下 (利き手で男性26kg未満、女性18kg未満)
  5.  5. 身体活動量低下

 1~5の中で3つ以上該当すればフレイル、1〜2つ該当すればフレイルの一歩手前です。フレイルを予防するためには、食事と運動をセットで行うことが大切です。

フレイル予防のための食事

フレイル予防のための食事

  • 1日3食、しっかり食べましょう
    起床が遅いなどの理由で、 1日1~2食になっていませんか?1食でも抜くと栄養不足となってしまいます。食欲がなく、食べられない場合は間食で栄養補給をしましょう。
  • たんぱく質を食べましょう
    たんぱく質は筋肉を作るために必要な栄養素で、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品に多く含まれます。たんぱく質を多く含む食品は毎食食べましょう。
  • カルシウムやビタミンDを摂りましょう
    カルシウムは骨や歯を作るために必要な栄養素で、牛乳や乳製品・小魚・海藻類・大豆製品に多く含まれます。 ビタミンDは魚・卵・きのこ類に多く含まれます。食事以外に日光浴も効果的です。

フレイル予防のための運動

 転倒、骨折、寝たきりを予防するためには、適度な運動が必要です。自宅でもできるかかと上げ、もも上げ、片足立ち、スクワットなどを行い、筋力低下を予防しましょう。

 ※持病によって食事療法が異なります。主治医や管理栄養士に相談し、食事管理を行ってください。

参考文献:高齢者栄養ケアUP DATE
文責:岡本 吏恵

このページの一番上へ