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部長 井上智彰
TEL 0948-22-3800(内線:5214)

医師・スタッフ一覧

診療科の特徴

糖尿病関連

① 糖尿病患者教育による自己管理の達成、② 急性期治療(高血糖&低血糖)、③ 他科との併診(術前・術後血糖管理、妊娠中血糖管理など)等を重点項目に掲げ、糖尿病看護認定看護師、慢性疾患専門看護師、糖尿病療養指導士、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士らとともに一丸となった「チーム医療」を実践しております。現在さまざまな新規糖尿病関連薬が開発されており、病態に応じた治療が可能となってきております。また、当院ではインスリンポンプ(CSII)・持続的血糖モニタリング(CGM:ipro2、フリースタイルリブレ&リブレpro)・持続血糖測定連動型インスリンポンプ(SAP)等最新の糖尿病医療機器も導入しています。しかし、一方で食事、運動、生活リズムなどの糖尿病治療の基本である生活習慣の維持管理は依然として重要であり、生活習慣の多様化もあり、チーム医療の重要性はますます高まるものと考えています。また総合病院として病診/病病連携、地域医療環境の向上についても貢献したいと考えています。
 入院治療については、4日間のクリニカルパスによる糖尿病教育入院システムにより、標準化された医療が提供できるようにしています。また、インスリン強化療法中の患者さんを対象にカーボカウント指導クリニカルパス入院を2017年度から開始しております。三大合併症に関しては眼科や腎臓内科との強力な連携により、糖尿病性動脈硬化症を基盤とした脳血管障害や冠動脈疾患に対しては脳神経内科、脳神経外科、循環器内科、心臓血管外科との強力な連携により、予防~介入~急性期治療~再発予防に努めています。
 また、今後の更なる糖尿病患者の増加に対して、医師のみでの外来診療では困難になりつつあります。そのため、定期的な看護外来診療を導入して患者さん個々のニーズに応じた治療を心がけています。

内分泌関連

 健康診断などで頚部エコーの施行が増加していることから、甲状腺腫瘍や甲状腺機能異常(バセドウ病・橋本病)の検出率が増加しています。甲状腺腫瘍に関しては週1回、木曜日午後に腫瘍に対する穿刺吸引細胞診を施行し、診断確定を行っております。また、機能異常についても各種自己抗体検査や画像検査を行った上で専門的な加療を行っております。更に、その他の内分泌疾患(副甲状腺、下垂体、副腎など)についても負荷試験などの精査を積極的に行い、腫瘍性病変については脳神経外科・泌尿器科・外科などとの連携の上で外科的・内科的な加療を行っております。

内分泌・糖尿病内科News&Topics

 我が国において2016年に発表された統計では、『糖尿病が強く疑われる者』が1,000万人と増加傾向にあり、『糖尿病の可能性が否定できない者』が1,000万人と2007年をピークに減少傾向にあり、合計2,000万人が何らかの耐糖能異常を有しております。全世界においては発展途上国を中心に増加の一途を辿っており、2025年には糖尿病患者数は全世界で約4億人近くに達すると予想されています。
 糖尿病治療の目標は、いかに生活の質(QOL)を維持しながら健康寿命を保つかにあります。QOLを損なう合併症に関しては、神経障害・網膜症・腎症などの細小血管障害、心筋梗塞・脳卒中などの大血管障害に加えて、認知症や歯周病、サルコペニアなども新たな糖尿病の合併症として注目されており、良好な血糖コントロールが合併症の発症・進展抑制に重要であります。
 糖尿病治療薬は作用機序別に現在注射薬で2種類、内服薬で7種類あり、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬週1回製剤など新しい治療薬も登場してきております。患者さんの高齢化や認知症、独居等の問題のため増々個々の病態や生活スタイルに合わせた治療が必要となってきております。かかりつけ医の先生方と力を合わせながら、基幹病院として糖尿病の地域医療に貢献していきたいと思っております。

診療実績

外来担当医師