飯塚病院 臨床工学部

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トピックス

IMPELLA(補助循環用ポンプカテーテル)の施設認定取得

 IMPELLAとは心原性ショック等の薬物療法抵抗性の急性心不全に対して使用される補助循環用ポンプカテーテルのことです。経皮的にポンプカテーテルを体内に挿入後、左心室内に挿入したポンプカテーテル先端の吸入部から血液を吸引し、上行大動脈に位置した吐出部から送り出すことにより、順行性に循環を補助します。低侵襲で心筋への負荷を軽減しながら順行性の血流補助を迅速に行うことで、血行動態の改善、心機能の回復を目指すことが可能となります。

 日本では2017年から臨床使用が開始され、2020年8月時点で180施設が実施施設として認定されています。当院は福岡県で8番目に施設認定を取得しました。現在臨床使用に向けて準備を進めています。補助人工心臓治療関連学会インペラ部会が発表しているIMPELLA適正使用指針の実施施設認定基準には、「ハートチームがあり、補助循環治療の実施体制が整っていること」と「他職種によるハートチームの必要性」が示されています。当院臨床工学部からも数名がハートチームに参加し、IMPELLA使用に向けての準備や使用の際のサポートなど臨床工学技士として治療が安全に行われるよう関わっていきたいと考えています。

文責 諸正 知之


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