今回の第32回福岡県臨床工学会では、「究極の安全」をテーマに医療現場の安全性向上に寄与する多くの取り組みが発表されました。自身が発表を行った高気圧酸素治療関連業務セッションでは、6施設の業務紹介および今後の展望等が述べられ、新たな視点を得られる貴重な機会となりました。
また、熊本大学病院 近本先生の講演では、臨床工学技士(CE)が医療安全委員会や関連部署に積極的に参加する意義について深く理解することができました。特に、医療従事者向けの機器研修がCEの重要な責務であると再認識し、医療安全のさらなる推進が求められると感じました。
さらに、医療DXの分野では、新古賀病院における生成AIの導入事例を始め、すでに各病院でDXが進められていることを実感させられました。現在コメディカルでもDXについて会議を重ねていますが、MEを含む多くの部署は未だ「デジタイゼーション)」や「デジタライゼーション」に留まり、AIツールによる業務時間の大幅削減事例は、次の一歩を進めるための重要なキーワードだと感じました。今回得られた知見をもとに、今後の業務改善や医療安全の取り組みに活用し、より良い医療の実現を目指してまいります。
文責:R・S
※DXの構造