2025年1月25日、北九州市で開催された「第30回日本体外循環技術医学会九州地方会冬季セミナー」に参加しました。心筋保護に関するシンポジウムがあり、各施設の心筋保護法について、講演とディスカッションが行われ、非常に有意義な学びの機会となりました。
シンポジウムの概要
1.各施設の心筋保護法について
・6施設の施設代表者より、自施設の心筋保護法についての紹介
2.心筋保護液の組成や投与方法についてのディスカッション
・各施設の心筋保護法について施設代表者と参加者でディスカッション
・ガイドラインを踏まえ各施設の心筋保護法について検討
参加した感想
今回のシンポジウムでは、心筋保護に関する多角的な視点からのアプローチが示され、実臨床に直結する貴重な情報を得ることができました。特に、ガイドラインを踏まえた各施設の心筋保護法に関する議論は興味深く、自施設に応用できるような内容もありました。
また、シンポジウム内のディスカッションでは、各施設での実践的な取り組みについて意見交換が行われ、現場での課題や解決策について深く考える機会となりました。体外循環の管理と心筋保護は密接に関係しており、今後もさらなる研究や技術革新が求められる分野であることを再認識しました。当院では、心臓外科手術開始時から院内で調剤された心筋保護液を使用しており、良好な心停止および心拍動の再開が得られています。また、薬剤部に製剤してもらうことにより、安心、安全な心筋保護液を使用することができています。
今後もこのような学術集会に積極的に参加し、最新の知識を取り入れながら、日々の医療に役立てていきたいと考えています。
文責 T・M