- 2016.12.16
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女性は膀胱炎を一生に一度は経験する!?
膀胱炎とは、膀胱の粘膜が炎症を起こした状態です。
- 急性膀胱炎
基礎疾患がなく大腸菌などの細菌が膀胱内に侵入して起こる - 慢性膀胱炎
急性膀胱炎を繰り返したり、遷延することで起こる。症状のみが長く続く。別の基礎疾患がきっかけとなることもある。 - 出血性膀胱炎
膀胱粘膜からの出血を伴う膀胱炎。細菌、ウイルス、薬剤などが原因でも起こる。また、小児にも起こる。 - 間質性膀胱炎
原因不明とされる膀胱炎。
一般的に、膀胱炎と言えば、このうちの急性膀胱炎のことを指します。急性膀胱炎は、女性であれば一生に一度は経験するとも言われているほど身近な病気。急性膀胱炎を放置すると再発を繰り返したり、細菌が腎臓まで入り込み発熱や腰痛などの症状を伴う腎盂腎炎に進行したりする可能性もあります。
急性膀胱炎は、多くの場合、抗生剤の服用で症状が改善されるので、早めに治療を受けるようにしましょう。
膀胱炎になる原因
女性が膀胱炎になりやすいのには、女性特有の体の構造や機能が関係しているとされています。
- 尿道口のすぐそばに膣や肛門があり、細菌が付着しやすい
- 尿道が短いため、細菌が膀胱に侵入しやすい
- 性交により細菌が膣内に侵入しやすい
- 生理中は経血によって外陰部の清潔が保たれにくい
- 妊娠中は免疫力が低下しやすく、おりものも増えがちになるため細菌が繁殖しやすい
また、日頃の生活習慣が膀胱炎を起こしやすくしている場合もあります。
- なかなかトイレに行けないなど、長時間にわたりトイレを我慢してしまう
- ストレスや過度なダイエットにより、ホルモンバランスが乱れ免疫力が低下している
- ビデの多用で膣の自浄作用が低下してしまっている
- ドクターより
症状を見逃さない!膀胱炎のチェックリスト
膀胱炎の主な症状は「頻尿」「尿の混濁」「排尿痛」の3つ。次の症状が当てはまれば、もしかすると膀胱炎かもしれません。泌尿器科やかかりつけ医に相談するようにしましょう。
- トイレに行く回数が急に増加した
- 尿の切迫感を感じるようになった
- 尿が白っぽく濁っている
- 排尿時や排尿の終わりかけにヒリヒリ感や灼熱感などがある
- 下腹部に違和感がある
- 排尿後もまだ尿が残っている感じがする
間質性膀胱炎も同様の症状が現れますが、細菌感染が原因ではないため抗生剤を服用しても治りません。見分け方としては、間質性膀胱炎なら排尿時ではなく膀胱に尿がたまったときに痛みを自覚しやすいという点。抗生剤の服用を続けても症状の改善が認められない場合には、痛みを感じるタイミングを確認して再度医師に相談するようにしましょう。