子どもに多い病気

発達障害

代表的な疾患には、広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)とADHD(注意欠陥・多動性障害)があります。複数の障害が重なって現れることもあります。障害の程度、年齢、生活環境などによって症状もさまざまです。早期発見には1歳6ヶ月と3歳の乳幼児健診が活用できます。健診で気づいた点があれば、かかりつけの先生にまずは相談しましょう。

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食物アレルギー

特定の食物が体に入って、アレルギー反応を起こす病気です。食べた後にじんま疹や、呼吸困難、嘔吐などの症状が現れます。ひどい場合は意識障害(=アナフィラキシーショック)などの重篤な全身症状が発生することも。このような症状が現れた場合は、かかりつけ医を受診し、特にアナフィラキシーショック症状が現れたときは、すぐに救急車を呼んでください。

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アトピー性皮膚炎

かゆみが強く、炎症が良くなったり悪くなったりを繰り返す状態です。主な症状は、湿疹と強いかゆみで、乳幼児の場合は2ヶ月以上続くと慢性と判断されます。乳幼児は、皮膚のバリア機能が低下していることが原因で、アトピー性皮膚炎ではない湿疹が出ることがあります。ですが、長引く場合は、かかりつけ医へ相談しましょう。

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気管支ぜんそく

常に気道(気管支)が炎症を起こしている状態で、健康な人であればなんともないホコリやタバコ、ストレスなどのわずかな刺激でも気道が狭くなり、発作を起こしてしまいます。小さな子どもは喘息の苦しさをうまく表現できません。そばにいる親が息遣いなどを観察し、注意しておきましょう。

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子どもの予防接種

予防接種スケジュール

細菌やウイルスによって起こる病気のうち、ワクチン接種で予防できる病気は少なくありません。子ども達を細菌やウイルスによる病気から守るために、まずは親御さんがワクチン接種に関する知識を学んでいただくことが大切です。

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子どもの手術

臍ヘルニア

生まれてすぐの赤ちゃんの腸が筋肉のすきまから飛び出して、いわゆる「でべそ」になっている状態のことを臍(さい)ヘルニアと言います。赤ちゃんの約1割が臍ヘルニアになると言われていますが、2歳以降もこの状態が続く場合は手術を行うこともあります。早期に適切な対処をすれば、多くの場合手術をしなくても元に戻ります。

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急性虫垂炎

一般的に盲腸と言われる病気です。大腸の入り口部分にある虫垂突起というところが炎症を起こす病気です。学童期以後に多く発症しますが、6歳以下の年少児でも見られます。「急性虫垂炎」という名前のとおり、突然激しい腹痛が襲ってきます。進行すると腹膜炎の併発など重症化の恐れがあるため、症状がみられたらできるだけ早く医療機関を受診しましょう。

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停留精巣・遊走精巣

停留精巣は、生まれてすぐから陰嚢(袋)に精巣(睾丸)が入っていない、男の子の先天的な異常で、新生児の約1%にみられます。赤ちゃんが生まれてすぐの時に、注意深く陰嚢を触れば精巣を確認することができます。生後6ヶ月を過ぎても精巣が陰嚢の中におりてこない場合は治療が必要となってきます。

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精索水腫・陰嚢水腫

足の付け根(鼠径部)に水が溜まることを精索水腫、陰嚢(=睾丸)に水が溜まることを陰嚢水腫と言います。それぞれ、鼠径部や陰嚢が腫れてきます。あらゆる年齢でみられますが、特に小児でみられる病気です。1歳を過ぎると自然に治ることは難しくなり、腫れたり戻ったりを繰り返す場合は手術が必要です。

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