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薬の相互作用と副作用

薬の相互作用

2種類以上の薬を併用したときに、個々の薬では見られない作用があらわれたり、それぞれの薬の効きめが強くなったり弱くなったりするなどの変化が起こった場合、これらの薬の間には「相互作用」があるといいます。相互作用とはどのようなものがあるのか?

1. 薬の効き方そのものが逆の場合

(作用が打ち消されてしまう場合がある)

2. 薬の効き方がよく似てる場合

(作用が強く出てしまう:よりしっかりと効果を得るために、効き方の似た2種類以上を使うこともあります)

3. 代謝(飲んだ薬が体外に排出される)されるのがおそくなる場合

(効きめが長続きしたり、同時に副作用が強くあらわれたりすることがあります)

4. 代謝されるのがはやくなってしまう場合

(効きめが短くなってしまう)

また、服用する薬の種類が多くなればなるほど相互作用も起こりやすくなります。また相互作用は薬の併用時だけでなく、食事や健康食品(サプリメント)との組み合わせでも起こることがあります。したがって複数の病院や診療科にかかり薬を出してもらうときは現在服用中の薬をもらさず医師や薬剤師に伝えてください。

薬の副作用

薬を飲んだときに、本来、目的としていない作用があらわれることがあります。これを「副作用」といいます。副作用は悪いことばかりではなく、副作用を利用して治療薬として用いることもあります。では、なぜ副作用が起こるのか?

1. 体質にあわなかった

(これは誰にでも起こるわけではないので予測が難しい)

2. 医師の指示どおりに薬を飲まなかった

(例:2回分をまとめて飲んでしまった。カプセルをはずして飲んでしまった。他人の薬をもらって飲んでしまった。)

3. 薬そのものの性質によるもの

(体内に入った薬が目的以外の場所へも分布し、そこでも効きめをあらわしてしまう)
これはある程度の予測が可能です(例:アレルギーの薬を飲むと眠くなることがある)

4. 薬が予測した以上に効き過ぎた

(例:血圧を下げる薬の効果が出すぎで血圧が下がりすぎた。糖尿病の薬が効きすぎて低血糖を起こした)
などが考えられます。

副作用の報告件数で、常に上位を占めるのはペニシリンに代表される抗生物質です。だからといって、抗生物質を悪者扱いにすることはできません。安易な使用は問題としても、肺炎や敗血症など命にかかわるような感染症の治療には、なくてはならない非常に有用な薬であることに間違いありません。単純に、「副作用の多い薬」イコール「悪い薬」とはいえないのです。

副作用の多い薬には、効果の高い優れた薬が多いものです。ただし、副作用は必ず起こるというものではありませんし、副作用が起こる事が予測できていても治療上どうしてもそのお薬を使わないといけない場合もありますので、自分の判断で勝手に薬を中止したりしないでください。また薬を飲んでいて体調がいつもと違う場合は主治医や薬剤師に必ず相談してください。

(2015年6月23日)