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お薬と上手に付き合うために

 患者の皆さまのお薬との付き合いは、医療機関で処方せんが出されることで始まります。皆さまがお薬の袋を手にされたとき、どのようになされるでしょうか?まず、ご自分の名前を確認され、1回にどれだけのお薬を1日何回・いつ使うのか、どれだけの期間使わないといけないのか、どこに保管しないといけないのか等々、更には、お薬の名前や効能・効果、そして気になるところの副作用に関する情報に、目が移られることと思います。いずれの事柄も、お薬を適正にお使いになっていただくための、言い換えれば、お薬と良い関係で付き合っていただくための重要な約束事(情報)となっています。

 主治医は、皆さまの診察の後、ご病気の状態、さらには治療計画の中で、どのお薬が一番適切なのかを十分検討した上で選択し、その種類や1日に使っていただくお薬の最小の量や期間を処方しています。従って、無駄なお薬が出ているわけではありません。お薬の良い面を十分に引き出せるよう、更には不都合な面が表にでてきて、皆さまの生活の質(QOL:Quality of Life)を落とさないように、お薬の1回量、その回数、使用期間等を設定しています。お薬の袋に病気の治療、健康への回復のための治療計画の一部が主治医により示されていることになるのです。これをしっかりと守っていただくことは、お一人お一人が、ご自分の病気の治療計画そのものにご参加いただいていることに通じます。また、お薬自体は、そもそも化学物質でもあり、本来兼ね備えている性質が、光や温度、湿気などに敏感であったりするため、思わぬ性質に変化したり、お薬としての効果が消失、減弱する場合がありますので、決められた保管方法にしたがった品質保持も大切と言えます。品質保持があってこそ、お薬も本来の効果が期待されるのです。それから、おかかりになられた医療機関以外で、お薬をもらっていらっしゃる場合や街の薬局・薬店でお買い求めになったお薬(OTC薬)があれば、お薬同士の飲み合わせで不都合な症状がでることがないよう、診察のとき主治医の先生にお申し出ください。お薬を適切にご使用、保管されることは、病気の治療・検査にとても大切なことであり、QOLを高めることにもなるのです。

(2015年5月25日)