食後の眠気は病気のサイン!?糖尿病の初期症状とは? Vol.2

イメージ:眠たい女性

  • 2018.03.09
目次

     前回【Vol.1】では、長時間の強い眠気は糖尿病とどんな関わりがあるのか、についてご紹介しました。今回は、高血糖の原因と考えられているホルモンや、糖尿病の初期症状をご紹介します。

    高血糖でオレキシン不足に

     もう一つ、強い眠気に関わっていると考えられるようになったのがオレキシンというホルモンです。オレキシンは覚醒と睡眠を切り替える働きがあり、分泌されると脳を覚醒させて、食欲を増進させます。分泌されないときは覚醒状態を維持できず、眠くなってきます。
     急に強い睡眠発作が起きるナルコレプシーという病気がありますが、この病気の原因もオレキシンの欠如と考えられています。オレキシンは血糖値が上昇すると作られなくなります。強い眠気が食後ずっと続いているということは、オレキシンが作られていない状態ということであり、血糖値が正常に戻らず高いままというサインかもしれません。インスリンの分泌に問題が起きている可能性があり、初期の糖尿病が疑われます。

    糖尿病の初期症状をチェック

    イメージ:トイレに駆け込む人

     一般的な健診では空腹時の血糖値が測定されることが多いです。この数値に問題がなくても、食後2時間の血糖値が高い「隠れ糖尿病」のケースは多く見つかっています。
     糖尿病には膵臓のランゲルハンス島β細胞の破壊・消失が原因で起きる1型と、インスリンの分泌量や働き方に問題があって高血糖状態になる2型があります。成人してかかる糖尿病のほとんどが2型のものであり、なりやすい遺伝的体質があります。家族に糖尿病患者がいる場合は、生活習慣を整えて予防に努めるとともに、初期症状を見逃さないよう注意が必要です。また、環境要因としては、運動不足、過食(主に高脂血症)、肥満、ストレスなどがあります。
     糖尿病の初期症状には、次のようなものがあげられます。

    • 口が渇く
    • たくさん水分を飲む
    • おしっこの回数や量が多い
    • 体重が減少する
    • 体力が低下する
    • 空腹感がある
    • だるさ・眠気がある

     こういった症状に気づいたら、すぐにかかりつけ医を受診して、血糖値の変動を細かく調べる糖負荷試験を受けたり、血液中のインスリン量などを調べたりしてもらいましょう。

    ドクターより
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    編集者より
    放置すると視力や腎臓機能にも重大な問題が出てくる糖尿病。早期に発見して、食事・運動・服薬で血糖値のコントロールを行えば、症状の進行を止めることができます。食後に続く強い眠気があれば見過ごさず、かかりつけ医に相談しましょう。

    監修: 飯塚病院 内分泌・糖尿病内科

    イメージ:内分泌・糖尿病内科

     当科では、若い女性の発症が多いバセドウ病などの甲状腺機能異常や腫瘍への専門的治療を行う内分泌分野に力を入れています。甲状腺だけでなく、副甲状腺や下垂体などで起こる内分泌疾患は健康診断でのエコー検査が増えたことで見つかることが多くなってきています。それら内分泌疾患に対する負荷試験を行い、診断・治療へつなげています。
     また、糖尿病分野では、多職種でのチーム医療を実践して患者さんへの教育による血糖自己管理の支援を行うほか、負担なく身体に張りつけて血糖測定を行う装置の導入なども進めています。

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