生活習慣からくる疲労感・倦怠感 その原因と対処法 vol.1-

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  • 2015.12.04
目次

    3大生体アラームの1つ「疲労」

     痛みと発熱、そして疲労は3大生体アラームと言われています。例えばインフルエンザの高い熱や骨折による痛みなど、体内の異常をはっきりと知らせてくれますよね。私たちも熱や痛みには敏感で、できるだけ早くどうにかしようと対処法を考えるもの。ところが疲労の場合、つい見過ごしていないでしょうか。疲れている状態が当たり前、慢性的な疲労感・倦怠感を放置している人も少なくありません。でも疲労もれっきとした生体アラームの1つ、体が何かを伝えようとしているのです。

    ドクターより

    その疲労感・倦怠感 原因は生活習慣かも?

     慢性的な疲労感・倦怠感の場合、仕事や普段の生活の中に原因がかくれていることもあります。主なものをいくつかご紹介しましょう。

    • 過労
    • 睡眠不足
    • 不規則な生活
    • 運動不足
    • ストレス
    • 食生活のかたより
    • アルコール
    • タバコ

    イメージ,倦怠感

     働き過ぎや睡眠不足、不規則な生活は疲労感・倦怠感の原因となります。デスクワーク中心の人の場合、運動不足が血流の妨げとなり疲労感の原因となることも。

     また、かたよった食生活によるビタミンやミネラル、タンパク質の不足も疲労感の原因に。中でも、栄養素をエネルギーに変えるビタミンB群の不足は代謝の低下につながるため、倦怠感が取れにくくなります。

     環境の変化や、対人関係・仕事上のプレッシャーなどによるストレスも疲労感や倦怠感の原因となります。精神的なストレスを放置すると精神疾患につながる場合もあるんですよ。

     気分転換のつもりのお酒やタバコが、肝機能の低下や血流の悪化をひき起こし、疲労感の原因になることもあるのです。

    生活習慣からくる疲労感、その対処法は?

     疲労感・倦怠感の原因をいくつかご紹介しましたが、原因は1つだけとは限りません。むしろ複数の原因がからみ合って疲労のもとになっていることも多いようです。

     次回【vol.2】では、生活習慣のなかでの対処法に加え、女性特有の疲労感・倦怠感の原因と対処法を探ります。

    【vol.2】へ続く

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    監修: 飯塚病院 予防医学センター

    飯塚病院 予防医学センター

    当院の人間ドックでは、生活習慣病とがんの早期発見を目的とした検査を行っています。人間ドックの一部の検査結果は、各専門診療科によるチェックを実施し、より精度の高い検査を提供しています。さらに、検査当日に結果を説明し、健康管理についてアドバイスも行っています。また、日本人の死因の第1位であるがんの早期発見に寄与すべく、乳がん、肺がん、胃がん、子宮がん、大腸がん、前立腺がんなどの「がん検診」や「がんPET検診」にも力を入れています。

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