- 2016.02.19
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胃がんってどんな病気?
胃がんは胃の粘膜に発生するがんです。胃が痛い、ムカムカする感じがある、胃がつかえる、食欲不振などの症状があります。早い段階では自覚症状が出ることが少ないがんです。食生活や喫煙、ヘリコバクター・ピロリ菌感染が原因と言われています。早期発見でほとんど治すことができるようになってきましたが、中には治療の難しいタイプのがんもあります。
胃がんの罹患率や死亡者数は?
胃がんは日本人が多くかかるがんです。男性では9人に1人、女性では18人に1人が胃がんと診断されています。以前はがんの死亡者数の中で胃がんが1位でした。最近では診断方法と治療方法が向上したことによって、男性では第2位、女性では第3位となっています。2015年の厚生労働省の統計では、胃がんで亡くなった人は4万7,903人となっています。
胃がん検診ってどんな検査?
胃がん検診では、まず胃のレントゲン検査を行い、精密検査として胃の内視鏡検査を行うのが一般的です。胃のレントゲン検査ではバリウムを飲んで検査をし、粘膜の異常がないか調べます。胃の内視鏡検査では、直接胃の粘膜を見ることで病変の診断精度が上がります。口、または鼻からカメラを挿入し、痛みや苦痛を減らすために薬を使うこともあります。どちらの検査も食事制限があります。
その他、胃がんの発見や胃がんのリスクを測る検査としてペプシノゲン検査やヘリコバクター・ピロリ菌検査を行っている健診機関もあります。
検診率や発見率はどうなの?
胃がん検診の受診率は、40歳~69歳の間(厚生労働省のがん対策基本推進計画における受診率算定年齢)において、男性が45.8%で女性が33.8%です。検診による胃がんの発見は1,000人に1人程度です。発見されたうちの6~7割は早期胃がんです。
定期的な胃がん検診で健康を維持しよう
胃がんの中には見つけにくいものや、がんの進行が早いものがあるので毎年検診を受けましょう。また、胃潰瘍や胃炎と症状が似ていますから検診によって確実な診断を受けることが大切です。検診の詳細はコチラをご覧ください。
胃がんの原因の一つであるヘリコバクター・ピロリ菌は、感染者全員が胃がんになるわけではありませんが、除菌治療はがんの予防になります。健康的な生活習慣もがんの予防になりますよ。