妊娠中の不安3つ!切迫流産・切迫早産、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病

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  • 2016.01.22
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    妊娠発覚!嬉しい反面、不安なことも…

     妊娠はとても嬉しいニュース。けれども、妊娠の経過とともにさまざまな不安も生じてくるでしょう。妊娠中の管理が必要となる代表的な疾患は「切迫流産・切迫早産」「妊娠高血圧症候群」「妊娠糖尿病」。今回はこの3つについてご紹介していきたいと思います。

    [1]切迫流産・切迫早産

     赤ちゃんが胎内で十分に発育した37週以降の分娩を正期産といいます。ただ、この時期よりも早く赤ちゃんが生まれる場合があり、妊娠22週未満は残念ながら赤ちゃんが助けられない時期で流産となり、妊娠22週から36週までは赤ちゃんの慎重な管理が必要となる早産となります。そして、このような赤ちゃんが生まれそうな状態をそれぞれ切迫流産・切迫早産といいます。

    • 症状…出血、腹痛や腰痛、破水、定期的なお腹のハリ。検診ではじめて子宮口の開きに気づくこともある。
    • 予防…感染が原因となる場合もあるため、おりものの変化があった場合は早めに受診。また喫煙や腹圧がかかる動作もさける。痛みがないお腹の張りに気づくことも大切。
    • 治療…安静や投薬によって経過をみる。重症例や破水が認められる場合は、入院による治療と管理が必要。
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    [2]妊娠高血圧症候群

     妊娠をきっかけとして、高血圧や蛋白尿が認められる状態を総称して妊娠高血圧症候群といいます。重症化するとお母さんも赤ちゃんも非常に危険な状態となることがあります。

    • 症状…基本的に自覚症状はあまりない状態で進行。頭痛、めまいや吐き気、急激な体重の増加などの出現には注意が必要。
    • 予防…減塩とバランスのとれた食事を心がける。また妊婦健診で血圧や尿の状態を定期的にチェックすることも大切。
    • 治療…食事療法と安静がメイン。

    妊娠高血圧症候群の詳細はコチラ

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    [3]妊娠糖尿病

     妊娠がきっかけで血糖値の上昇が認められた状態を妊娠糖尿病といいます。母体だけでなく胎児にもさまざまな影響が生じるため、十分に注意しておきたい病気です。

    • 症状…初期は自覚症状がほとんどなく、妊婦健診の検査で発見されることが多い。
    • 予防…バランスのよい食生活。また、運動習慣をもち規則正しい生活を送ることも大切。
    • 治療…栄養指導やインスリンを用いた血糖コントロール。教育入院を行う場合もある。

    妊娠糖尿病の詳細はコチラ

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    ストレスをためない生活も大切です

     いかがでしたか?無事出産できるよう、これらの状態に至らないような生活を心がけていきたいですね。けれども、神経質になりすぎたり、強い不安を抱いたままでいると、それがストレスとなってお腹の中の赤ちゃんにより負担をかけてしまいます。ストレスは子宮に送られる血液量を減らしてしまうことも分かっています。できるだけリラックスできる時間をもち、気になることはかかりつけ医や助産師に相談すること。そうやってストレスをなるべくためない生活を送るようにしましょう。

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    妊娠中はなにかと不安を感じてしまうもの。ここでは妊娠中の管理が必要となる代表的な疾患として「切迫流産・切迫早産」「妊娠高血圧症候群」「妊娠糖尿病」について解説しました。

    監修: 飯塚病院 産婦人科

    当科では、妊娠や分娩はもちろん、良性・悪性の婦人科腫瘍、不妊症や内分泌異常を対象とした不妊内分泌領域、すべてに対応しています。また、筑豊地域唯一の総合周産期母子医療センターとして、ハイリスク母体搬送の受入れ、緊急手術や超早産児の診療にも24時間体制で対応しています。年間の分娩数は約600例、手術症例数は約800例と、福岡県内の大学病院に匹敵する症例数を誇っています。

    女性の良性疾患 手術数:九州・沖縄 第10位(249件/年)
    乳がん 手術数:九州・沖縄 第15位(129件/年)
    (手術数でわかる いい病院2017|朝日新聞出版)

     

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