性器ヘルペスって?妊娠や出産への影響は? Vol.1

  • 2018.05.25
目次

    性器ヘルペスの原因や感染経路は?

     性器ヘルペスは、陰部やお尻などに水ぶくれ(水泡)や潰瘍ができ、かゆみや痛みを伴う疾患で、単純ヘルペスウイルスが原因となっています。単純ヘルペスウイルスには1型と2型がありますが、性器ヘルペスの原因のほとんどが2型です。主に性行為を通してウイルスに接触することで発症します。また、口唇ヘルペスは同じ単純ヘルペスウイルスの1型が原因となり発症する疾患ですが、口唇ヘルペスを発症している人とオーラルセックスをした場合も性器ヘルペスを発症する可能性があります。
     単純ヘルペスウイルスは、一度感染すると症状が治まっても体内(神経節)に潜伏し続けます。そのため、体調不良や免疫力が低下したときにウイルスが活発化し、再発しやすいのが特徴です。
     また、場所が場所なだけに妊娠や出産、さらには胎児に影響を与えてしまうのでは?という不安もありますよね。そこで、今回は性器ヘルペスの症状と治療のほか、出産や胎児に与える影響についてお話していきます。

    イメージ:妊娠

    ドクターより

    性器ヘルペスの主な症状とは?

     性器ヘルペスは、初めて感染した場合と再発した場合で症状が異なります。

    • 初めて感染した場合(急性型)
      初めて感染した時は体内に抗体がないため症状が強く現れる傾向があり、外陰部やお尻周辺に水ぶくれが多数でき、水ぶくれがつぶれて潰瘍ができたりします。その後、外陰部の不快感、かゆみ、ただれを引き起こすほか、発熱したり全身倦怠感が起こるのが特徴です。酷い場合は、排尿が困難になったり、足の付け根のリンパ節が腫れることもあります。また、女性は男性よりも症状が強く現れると言われています。
    • 再発の場合(再発型)
      再発は、体内に潜んでいたウイルスが活性化することで引き起こされます。すでに体内に抗体を持っているため初めて感染した時に比べて症状は軽く、治癒するまでにかかる期間も短い傾向にあります。再発の兆候としては、かゆみや痛み、灼熱感がありますが、いずれも1週間程度で症状が治まることが多いようです。ただ、再発率は非常に高く、約8割の人が1年以内に再発すると言われています。女性の場合は、体調が変化しやすい月経(生理)前の時期に再発することが多いようです。
    ドクターより

     次回【Vol.2】では、妊娠中に発症した場合や、胎児への影響などについてご紹介していきます。
    【Vol.2】へ続く

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    監修: 飯塚病院 産婦人科

    当科では、妊娠や分娩はもちろん、良性・悪性の婦人科腫瘍、不妊症や内分泌異常を対象とした不妊内分泌領域、すべてに対応しています。また、筑豊地域唯一の総合周産期母子医療センターとして、ハイリスク母体搬送の受入れ、緊急手術や超早産児の診療にも24時間体制で対応しています。年間の分娩数は約600例、手術症例数は約800例と、福岡県内の大学病院に匹敵する症例数を誇っています。

    女性の良性疾患 手術数:九州・沖縄 第10位(249件/年)
    乳がん 手術数:九州・沖縄 第15位(129件/年)
    (手術数でわかる いい病院2017|朝日新聞出版)

     

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