- 2018.04.20
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前回【Vol.1】では、爪水虫の治療法をご紹介しましたが、今回は初期症状や原因、そしてホームケアについて紹介します。
爪水虫の初期にはどんな症状がある?
爪水虫の初期の症状として代表的なのが爪の白濁で、爪が白っぽく濁ったり、爪に白い筋状の線が見られたりします。爪水虫は爪の先端から始まり、根元に向かって症状が拡大していくことが多く、色も白色からやがて黄色や黒色へと変色していきます。
症状が進むと爪が厚みを帯び、靴にあたると痛みを感じたり、歩きにくくなったりします。また厚くなった爪は非常にもろいため、ボロボロと剥がれ落ちやすいのも特徴的です。
水虫というと「かゆい」というイメージがありますが、爪水虫の場合はかゆみを感じることは少ないでしょう。
そもそも爪水虫になる原因とは?
爪水虫は「爪白癬(つめはくせん)」と呼ばれる皮膚の病気で、カビの一種である白癬菌が爪に感染することで発症します。爪水虫になる方の多くは足水虫を同時に患っている可能性が高いため、双方を完治させることが治療の上では非常に重要です。
白癬菌の感染源としては、水虫の人が使用したスリッパや足ふきマットなどが挙げられ、特に家族間では感染のリスクが高くなります。ただし、白癬菌に触れたらすぐに水虫を発症するというわけではなく、白癬菌が感染し皮膚に侵入するまでに最低24時間はかかると言われています。そのため、白癬菌が皮膚に付着しても、24時間以内に足をしっかり洗うことで感染を防ぐことが可能です。
爪水虫のホームケアで気を付けたいこと
爪水虫に限らず、水虫は注意を怠ると自分以外の人にも感染させてしまう危険があります。そのため自分が水虫になった、あるいは家族の中に水虫の人がいる場合は、2次感染予防に努めることがとても大切です。
具体的には、水虫になった人とスリッパやバスマット、タオルなどを共有することは避け、さらに爪水虫の場合は爪切りの共有も控えるようにします。また床の上にも剥がれた皮膚片や爪などが散らばりやすいため、部屋の掃除をこまめに行うよう心がけしましょう。