- 2017.03.03
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乾燥肌とはこんな状態
肌の保湿機能は、表皮の一番外側にある角質層を構成する「皮脂膜」「細胞間脂質(セラミドなど)」「NMF(天然保湿因子)」の3つの働きによって保たれています。角質層にしっかり水分が蓄えられていると、キメが整い、ハリのある肌に。さらにバリア機能もきちんと働き、紫外線やほこりなどのアレルゲンといった外部刺激から身を守ってくれます。
乾燥肌とは、この保湿機能が低下した状態をいいます。肌の状態が不安定になるとバリア機能も低下。アレルゲンに触れることはもちろん、衣服の擦れや普段使い慣れているコスメでもかゆみが起こる可能性があります。かゆみがあればつい肌を掻いてしまいますが、その刺激がかゆみをさらに増強させてしまいます。
乾燥肌になる原因は?
乾燥肌の原因は、普段の生活習慣の中に潜んでいます。例えばスキンケア。石鹸やクレンジングの使い過ぎ、こすり過ぎは角質層に大きな負担です。湯船やシャワーに使うお湯の温度が高い場合や長湯も、セラミドやNMFが必要以上に流れ落ち乾燥肌を引き起こします。
また、過度のダイエットや偏食は、健康的な肌をキープするために必要なタンパク質、亜鉛、セラミド、ビタミン類などの不足を招く原因に。さらに喫煙や飲酒は、これらの栄養素の吸収を阻害するとされています。睡眠不足やエアコンの使用で乾燥した空気の下、長時間過ごすオフィスワーク、ストレスフルな生活なども、乾燥肌の原因の一つです。
乾燥対策に!生活習慣を見直そう
最後に、生活習慣の改善ポイントをご紹介します。
- 入浴は38~40℃のお湯で20分を目安に
からだが温まりすぎると、かゆみを増してしまうこともあります。セラミドなどがなるべく流れ落ちないよう、冬場でもお湯の温度は40℃程度を目安に入浴を。また、入浴後は保湿剤を使用し、水分の蒸発を最小限に抑えましょう。 - バランスのよい食事を心掛け、喫煙や飲酒はほどほどに
乾燥肌によいとされる栄養素はたくさんありますが、バランスのよい食事を心がけていれば摂取できるものばかりです。摂取した栄養素がきちんとからだに摂り込まれるよう、喫煙や飲酒の習慣がある方は控えめにしてみましょう。 - 睡眠をしっかりとろう
睡眠中に分泌される成長ホルモンが、乱れた肌の機能を整えてくれます。まとまった睡眠時間が取れなくても、眠り始めの3時間で深く眠れば大丈夫。就寝時間の1時間前までには入浴を済ませ、リラックスした状態で布団に入るようにしましょう。