- 2016.12.29
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顎関節症の症状とは?
顎関節症(がくかんせつしょう)とは、顎の関節に異常が起こり、以下の症状がある状態を言います。
- 顎関節の痛み
- 顎を動かすときに音がする
- 口が開かないまたは開けづらい
顎関節症は女性に多い口腔疾患のひとつ。にもかかわらず、自分が顎関節症であることに気付いていない、あるいは未受診のまま過ごしているケースが少なくありません。未受診のままでいると顎関節症の症状が悪化し、日常生活に支障をきたすことも。ただし顎関節症と思っても、場合によっては習慣性の頭痛や三叉神経痛という、違う疾患のこともあります。
「もしかして顎関節症かも?」と思い当たる方は、歯科や口腔外科などの専門医を受診するようにしましょう。日本顎関節学会のホームページには顎関節症のセルフチェック法が掲載されています。大丈夫と思っている方も、一度ご自身の顎の状態を確認しておきましょう。
※セルフチェック法はコチラ
ストレスも関係している顎関節症の原因
顎関節症の主な原因は、「かみ合わせが悪い」「顎のけが」といった外的要因のほかに生活習慣の影響が大きいとされています。
【生活習慣による原因】
- 歯ぎしりや歯の食いしばり
- 食事の際に左右どちらかだけで噛んでいる
- 猫背など頭が前に傾く姿勢
- 頬杖をつく
- うつぶせ寝
- ストレスの多い生活
中でも、ストレスは主要な原因です。ストレスが過度にかかると、体に余計な力が入り、知らずのうちに歯を食いしばっていることも。歯の食いしばりが習慣化していると顎関節への負担が常にかかってしまうため、顎関節症になるリスクは高くなります。
また、フルート、クラリネットなどの管楽器やバイオリンの演奏、スキューバダイビング、格闘技などの趣味や職業をお持ちの方は顎に負担がかかりやすいので気を付けましょう。
顎関節症の予防法
顎関節症予防には、原因となる生活習慣を見直しながらストレスと上手に付き合っていくことが大切です。
- 硬い食べ物を避けたり、口を大きく開けない
- 歯の食いしばりに気づいたら力を抜く:安静時には本来歯と歯は接触していないはず
- 前傾姿勢にならないよう、良い姿勢を保つ
- 仰向けで寝る
また、顎の疲れをとるためのホットパックや筋肉をほぐすストレッチも顎関節症の予防に効果的です。
- ホットパック
蒸しタオルなどで顎の関節周囲を5分程度温める。 - ストレッチ
口に指3本(人差し指~薬指)を縦に入れ、その状態を5秒間キープ。これを1時間に1回程度行う。
顎関節症の症状がある方は、未受診のまま自己判断せずに専門医から指導を受けるようにしましょう。