- 2016.11.18
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睡眠時無呼吸症候群は男性だけじゃない
寝ている間に呼吸が止まったり、息苦しくなる睡眠時無呼吸症候群(SAS)。最近は女性や子どもにも増えているといいます。小顔の女性は頭がい骨の骨格が小さいため、喉も狭くなってしまうからです。また、子どもの睡眠時無呼吸症候群は、扁桃腺やアデノイド(鼻から喉へ向かう部分にあるリンパ腺)の肥大だけでなく、あごが小さいことや花粉症・アレルギー性鼻炎での鼻づまりが原因となっています。
睡眠時無呼吸症候群の症状って?
睡眠時無呼吸症候群は「睡眠中に何度も息が止まる」症状だけではありません。いびきや無呼吸は脳や体に負担をかけてしまいます。夜に何度も起き、寝汗をかきますし、朝はスッキリ起きられず、日中は強い眠気やだるさ、集中力の低下、頭痛や口の渇きなどの症状があります。子どもでは、これらのほかに夜尿や長時間の昼寝、落ち着きのなさや発達の遅れなどが見られます。
睡眠時無呼吸症候群の治療法
睡眠時無呼吸症候群の治療は、対症療法と根治療法の2つがあります。
- CPAP(シーパップ)療法:対症療法
チューブと鼻マスクがつながった装置を使います。寝る時にマスクを鼻に装着し、装置から持続的に空気を送ることで気道がふさがらないようにする対症療法です。 - マウスピース:対症療法
下あごが上あごよりも前に出るようなマウスピースを作り、寝るときにそれをはめて休みます。下あごを前に出すことで、上気道という部分が広がって呼吸が楽になります。 - 外科手術:根治療法
アデノイドや扁桃肥大があるときに、適応となります。大きくなっているアデノイドや扁桃を切り取ります。子どもはアデノイドや扁桃肥大が原因となっていることが多いため、手術治療を行うことが多くなります。
重要な予防法は日常生活の見直し
普段いびきをかく人や肥満の傾向がある人、アレルギー性鼻炎など鼻が詰まりやすい人は、睡眠時無呼吸症候群に注意です。
そうならないためには毎日の予防が大切。食生活を見直し、体重管理をします。成人では、アルコールを控えめにしましょう。また、口呼吸が習慣になっている場合には、鼻呼吸にしていきます。寝る姿勢は仰向きより横向きです。これらの予防法は気道を開き、楽に呼吸ができるようにする方法ですので、毎日続けて行っていきましょう。