- 2016.07.29
- 目次
-
夏バテの原因は?
暑い夏は何かと体力を消耗し、夏バテを起こしてしまう人も少なくないと思います。夏バテの原因は、主に次のようなことが考えられています。
- 温度差による自律神経の乱れ
エアコンの効いた部屋と外気温との差が激しいと、体温調整がうまくいかなくなり、自律神経の働きが低下して体調を崩す。 - 体内の水分やミネラルの不足
汗をかくことで体内の水分やミネラルが失われ、脱水を起こしたり、体内の電解質バランスが崩れる。 - 食欲減退による栄養素不足
麺類や飲み物を好んで摂取するなどして、たんぱく質やビタミン類が不足する。
また、熱帯夜が続くと寝付きにくく体力が十分に回復しないことでも夏バテしやすくなります。
心とからだに現れる、夏バテの症状
これらの原因が重なり、さまざまな夏バテの症状が現れます。
●身体症状
- からだのだるさ
- 食欲不振
- 消化器症状(下痢、便秘)
- 立ちくらみやめまい
- むくみ
- 吐き気
- 微熱
●精神症状
- イライラする
- 無気力になる
夏バテがきっかけでかかる病気
- 感染症
自律神経が乱れると免疫力が低下する。暑さで体力消耗しているため、夏かぜなどの感染症にかかりやすい。 - 精神疾患
夏バテの精神症状や疲労の蓄積がストレスとなり、うつ病などを発症する可能性がある。
これだけはおさえておきたい!夏バテ対策
心とからだのバランスを整える生活を心がけ、夏バテ対策に努めましょう。
●夏バテに効果的な食べ物をとる
- 梅干し、レモン、醸造酢など
疲労物質を分解する酢酸やクエン酸が含まれる - 豚肉、枝豆、ウナギ、レバー、赤身の魚、貝類
炭水化物をエネルギーに変えたり、代謝に欠かせないビタミンB群を含む - 大豆食品・卵・肉・魚・牛乳
血や肉をつくる良質なタンパク質が豊富 - キュウリ、スイカ、トマト、苦瓜(ゴーヤ)
利尿作用があり、体内の余分な水分や熱を体外に排出する - 唐辛子、ニンニク、みょうが、青じそ、しょうが、ワサビ、ネギなど
食欲を刺激して発汗を促す
●生活習慣を見直す
- 運動
自律神経の働きを整え、食欲回復にも繋がる。朝の涼しい時間帯の散歩はおすすめ。 - 就寝環境を整える
エアコンの温度設定を27~28℃くらいにして、就寝1~2時間前より部屋を冷やしておくと寝付きやすい。冷え症対策にタイマーを使用する。 - 生活リズムを整える
起床と就寝時間をある程度固定すると、自律神経が整いやすい。 - こまめな水分摂取
運動前後や汗をかいた際は意識的に水分を摂るようにする。清涼飲料水のとりすぎに注意。