飯塚病院 中央放射線部

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トピックス

 

マンモグラフィ認定技師へインタビュー!

 

2017年3月17日

いつも中央放射線部のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。中央放射線部の岡本です。
先日、検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師の認定試験が行われ、飯塚病院からは複数の技師がA認定を受けることができました。マンモグラフィの認定試験はたいへん難易度が高いのですが、飯塚病院には、10名のマンモグラフィ認定技師が在籍しています。認定を受けた後も5年ごとに更新の試験があり、日々進化していく技術と知識の習得のためには日頃の努力が欠かせません。
今回のトピックスでは、今年の認定試験でA認定を取得した國府寺さんにインタビューを行いました。


Qマンモグラフィの認定制度とはどのようなものですか?

近年、日本では乳がんは罹患率、死亡率ともに増加傾向にあります。これを減少させるためにマンモグラフィ検診が推奨されています。
マンモグラフィ検査が効果を発揮するためには高い撮影技術と読影力が必要になります。このため、質の高いマンモグラフィ検査を提供するために撮影技師の事前の教育、研修を行うことを目的としてマンモグラフィ認定試験が行われています。

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Q認定試験にはどんな問題が出ますか?

読影試験と筆記試験があり、読影試験では40症例のカテゴリー分類を行います。
筆記試験では、乳がんの基礎知識や撮影技術に関すること、撮影機器の精度管理に関することなどが出題されます。

インタビュアー岡本
カテゴリー分類とは、得られた画像所見の悪性度を評価する基準のことで、ガイドラインでは5段階のカテゴリー分類が用いられています。読影試験では、限られた時間の中でたくさんの症例のカテゴリー分類を行わなければならず、私が2年前に試験を受けた時はとても苦労しました。
筆記試験は出題範囲が広いため、國府寺さんも試験勉強はなかなか大変そうでしたね。私も分からないところがたくさんあったので、よく先輩に質問していました。

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Q認定試験の前後で何か変化はありましたか?

マンモグラフィに関する知識を得たことで、自信がつきました。その結果、状況に応じて検査方法を工夫することができるようになったり、装置の管理においても目的や意義をしっかりと理解して行えるようになりました。

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Q認定試験を通じて学んだことを今後の業務にどのように活かしていきたいですか?

今回の試験を通して病気のことや、機械のこと、また撮影技術のことについてもたくさんのことを学びました。
マンモグラフィ検査がいかに大切かを多くの方に伝えていきたいです。

インタビュアー岡本
検査を行うだけでなく、たくさんの方にマンモグラフィ検査の大切さを伝えるのも認定技師の大切な仕事ですね。
そして多くの方が気軽に乳がん検診を受けられるような環境になれば、乳がんの死亡率の減少につながると思います。

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Q最後にホームページをご覧の方にメッセージをお願いします!

マンモグラフィ検査は自分のため、家族のために必要な検査です。 乳がん検診の際「マンモグラフィはどうしても必要なの?」と尋ねられる受診者さまが多くいらっしゃいます。
確かにマンモグラフィ検査で病気が100%見つかる訳ではありませんが、早期発見、早期治療のために一歩踏み出してみませんか。

インタビュアー岡本
國府寺さんありがとうございました。インタビューをしながら自分が試験を受けたときの大変さを思い出しました。
乳がんは40代~50代で発症のピークを迎えると言われており、他のがんよりも発症年齢が若いことで知られています。また様々な因子により、乳がんの罹患率、死亡率はさらに上昇すると考えられます。
マンモグラフィは痛みや羞恥心を伴うため、ハードルの高い検査だと感じる方もいらっしゃいますが、とても重要な検査です。早期発見、早期治療のために乳がん検診を受けましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。当院のマンモグラフィ検査についてはこちらをご参照ください。

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