妊娠中の腹痛の原因は便秘?流産のリスクや出産に与える影響は? Vol.1

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  • 2017.08.25
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    妊娠中の腹痛の原因はさまざま

     妊娠中はつわりやむくみなど、さまざまなトラブルが起きやすくなっています。中でも、腹痛は多くの人が不安に陥りやすい症状の一つです。確かに、腹痛が流産や早産の兆候であることもあります。しかし、妊娠中の腹痛の原因はそれだけではありません。
     ここでは妊娠中の腹痛の原因について紹介していきます。

    ドクターより

    子宮が引き伸ばされることで起こる腹痛

     下腹部痛が起こる原因に、子宮が引き伸ばされたり収縮したりすることがあります。これは、赤ちゃんが育っていく過程で子宮も一緒に大きく伸ばされていくためです。また、子宮にくっついている靭帯が伸びることでも痛みが起きることがあります。
     多くの場合、痛みが継続することはなく心配する必要のない腹痛ですが、無理はせず体を横にして休むようにしましょう。

    便秘が引き起こす腹痛

    イメージ,腹痛

     妊娠中は女性ホルモンの影響で便が硬くなりやすくなっています。また、大きくなった子宮によって腸が圧迫され、腸の動きも悪くなりやすい状態です。その結果、妊娠前と比べると便の排出が悪く、便秘になってしまう女性が多いのです。
     また、つわりや体重コントロールによる食事制限で食物繊維が不足したり、お腹が大きくなるにつれて運動不足になることも便秘になる原因です。
     便秘が続くとお腹が張り腹痛を引き起こす原因となってしまいます。水分補給や食物繊維の摂取、運動を心がけることが大切です。
     産婦人科では、便を排出するための薬を処方することもあります。便秘が続く場合や腹痛が良くならない場合などは、一人で悩まずに相談してみるといいでしょう。

     次回【Vol.2】では、流産・切迫早産・常位胎盤早期剥離(早剥)など、心配な状態の兆候となる腹痛についてご紹介します。

    【Vol.2】へ続く

    (飯塚病院 産婦人科 監修)

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    監修: 飯塚病院 産婦人科

    当科では、妊娠や分娩はもちろん、良性・悪性の婦人科腫瘍、不妊症や内分泌異常を対象とした不妊内分泌領域、すべてに対応しています。また、筑豊地域唯一の総合周産期母子医療センターとして、ハイリスク母体搬送の受入れ、緊急手術や超早産児の診療にも24時間体制で対応しています。年間の分娩数は約600例、手術症例数は約800例と、福岡県内の大学病院に匹敵する症例数を誇っています。

    女性の良性疾患 手術数:九州・沖縄 第10位(249件/年)
    乳がん 手術数:九州・沖縄 第15位(129件/年)
    (手術数でわかる いい病院2017|朝日新聞出版)

     

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