産後の母乳育児に備え、おっぱいのケアは妊娠中から! Vol.2

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  • 2017.08.18
目次

     前回【Vol.1】では、おっぱいの個性に合わせたケアの必要性について言及しました。今回は、妊娠中におっぱいマッサージを行う際の注意点、出産に備えたおっぱいケア、妊娠中からおっぱいのマッサージを行うメリットについてご紹介します。

    妊娠中におっぱいマッサージを行う際の注意点

     マッサージによる刺激が子宮を収縮させることもあるため、妊娠初期にはマッサージを行わないようにしましょう。妊娠中期頃から、体調の良いときに少しずつ行っていくと良いでしょう。
     マッサージによってお腹の張りが出てくる場合は一旦マッサージを中止して、しばらく安静に過ごしましょう。お腹が張りやすい方や切迫早産の方は乳房への刺激が禁忌となることもあります。マッサージを行って良いか必ず医師に確認するようにしてください。

    出産に備えたおっぱいケア

     妊娠中から行うことのできるおっぱいケアとして、是非おすすめしたいのがおっぱいのマッサージです。
     マッサージには乳頭部のマッサージと、乳房のマッサージの2種類あります。以下にその一例をご紹介します。

    乳頭部のマッサージ[1]

    1. マッサージする乳房を片手で優しく支え、反対の手の親指、人差し指、中指を乳輪の外側にあてる
    2. そのまま乳首をつまみ、軽く引っ張る
    3. (1)~(2)を3回繰り返す

    乳頭部のマッサージ[2]

    1. 親指と人差し指で乳首をつまむ
    2. 指の位置や角度を変えながら、圧迫していく

    乳房のマッサージ

    1. 親指と人差し指がL字型になるようにして、乳房を下から支える
    2. 親指を乳房の脇に置いて、両方の乳房の位置を外側に離すように引っ張る
    3. 片方のおっぱいの上下に手を添え、両手で乳房をマッサージする

    妊娠中からおっぱいのマッサージを行うメリット

    妊娠中からおっぱいのマッサージを行うメリットには、以下のようなものがあります。

    • 乳房の血行が促進され、母乳の分泌が良くなる
    • 乳管が開通して、母乳が出やすくなる
    • 乳管の通りが良くなるため、おっぱいのつまりを起こしづらくなる
    • 乳首が伸びやすくなり、赤ちゃんが吸い付きやすいおっぱいになる
    • デリケートな乳首が鍛えられ、裂傷などのトラブルが起きづらくなる

    スムーズな母乳育児への開始のためには、妊娠中からのおっぱいケアは欠かせないものということができそうですね。

    (飯塚病院 産婦人科 監修)

    ドクターより
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    編集者より
    母乳育児を行っている方の多くが、何らかのおっぱいトラブルに直面すると言われています。
    妊娠中からおっぱいのケアをこまめに行ってトラブルを回避するとともに、母子のかけがえのない授乳時間を満喫しましょう!!

    監修: 飯塚病院 産婦人科

    当科では、妊娠や分娩はもちろん、良性・悪性の婦人科腫瘍、不妊症や内分泌異常を対象とした不妊内分泌領域、すべてに対応しています。また、筑豊地域唯一の総合周産期母子医療センターとして、ハイリスク母体搬送の受入れ、緊急手術や超早産児の診療にも24時間体制で対応しています。年間の分娩数は約600例、手術症例数は約800例と、福岡県内の大学病院に匹敵する症例数を誇っています。

    女性の良性疾患 手術数:九州・沖縄 第10位(249件/年)
    乳がん 手術数:九州・沖縄 第15位(129件/年)
    (手術数でわかる いい病院2017|朝日新聞出版)

     

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