ストレスも原因に!?突発性難聴の症状や治療法は? Vol.1

イメージ:耳をふさぐ女性

  • 2018.03.30
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    ある日突然片耳が聞こえない…

     突発性難聴は、これまで特に異常を感じなかった耳が急に聞こえなくなる病気です。主に50~60歳代の方に発症しやすい病気ですが、近年は若い方でも発症するケースがあり、小児の発症例も報告されています。
     突発性難聴の症状はその言葉通り、何の前触れもなく突然“片耳”が聞こえなくなる(難聴)のが特徴です。あまりにも急な変化のため、症状が現れた日時やシチュエーション(テレビを見ていた・電話をしていた)などを明確に記憶している人が多い病気とも言われています。
     突発性難聴はその他に音がこもる、耳が詰まった感じがする、自分の声が響くなどの症状があります。ただ、いずれの症状も「突然」「急に」現れるのがこの病気の特徴であり、徐々に状態が悪化するようなケースであれば老人性難聴など、他の病気の可能性が高くなります。

    「耳鳴り」や「めまい」などを伴う場合も

    イメージ,めまい

     突発性難聴は、難聴以外に耳鳴りやめまい、吐き気、嘔吐といった症状を伴う場合があります。同じく難聴とめまいを伴う代表的な病気にメニエール病がありますが、突発性難聴のめまいは一時的で症状を繰り返すことはありません。ただ一般的にめまいを伴う突発性難聴は治りにくく、完治が難しいと言われています。

    ドクターより

    ストレスが突発性難聴の引き金になることも

     突発性難聴のはっきりとした原因はいまだ解明されていません。現在は内耳(耳の奥深く)のウィルス感染や血流障害が原因という説が最も有力で、その点に焦点を置いた治療が行われています。
     一方で突発性難聴は比較的健康な人が発症することが多いため、近年は疲労やストレスなども原因になると指摘されています。そのメカニズムは、睡眠不足や肉体的疲労、精神的なストレスによって自律神経がバランスを崩し、内耳の血流障害を招くのではないかと考えられています。

     次回【Vol.2】では、突発性難聴の検査・治療の仕方や、早期治療の大切さについてご紹介していきます。
     【Vol.2】へ続く

     

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    監修: 飯塚病院 耳鼻咽喉科

    飯塚病院 耳鼻咽喉科

    当科では、扁桃周囲膿瘍や突発性難聴、悪性腫瘍など頭頚部における幅広い症例に対応しています。当科の特徴として、疾患の状態や程度に合わせて内服や処置による内科的治療(保存的治療)と、手術による外科的治療のバランスを取りながら治療にあたっています。筑豊地域では手術と入院治療が可能な、数少ない耳鼻咽喉科施設として、より一層力を発揮していきます。

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