卵巣がん

どんな病気?

卵巣がんとは、卵巣にできた悪性腫瘍のことを指します。若年の女性から高齢の女性まで発生する可能性のある疾患ですが、一般的には40~50代の女性に最も多いとされています。

どんな症状?

卵巣がんは初期段階ではほぼ症状がありません。下腹部にしこりを感じるなどの異変に気付いたときにはかなり進行している可能性も有り、早期発見が難しいがんの1つです。

飯塚病院での治療

今後も妊娠を望む20~30代の女性に卵巣がんが見つかった場合で、早期の場合は片側の卵巣卵管だけを切除して妊娠する能力を残すケースもありますが、今後の妊娠を希望しない場合には両側の卵巣、卵管、骨盤内のリンパ節郭清、大網切除を行うことが標準的な治療法になります。(大網:胃から垂れ下がるような形で小腸や大腸を覆う脂肪組織)

予防するには?

卵巣の病気は自覚症状がほぼありませんが、進行すると完治が難しい病気です。しかしながら現時点では効果的な卵巣がん検診というものは存在せず、少なくとも年に1度は子宮がん検診の際などに、経膣超音波検査を行い、卵巣に腫れなどの異常がないかをチェックしておくことで早期発見を行う以外に方法がないのが現実です。

ドクターからのアドバイス

卵巣がんは無症状で進行することが多く、症状が現れた時にはかなり進行しているケースが少なくありません。婦人科検診を定期的に受けておくことが、早期発見の一助となります。