ハイリスク妊婦超音波外来

ハイリスク妊婦超音波外来って?

ハイリスク妊婦超音波外来とは、当院産婦人科で行っている専門外来です。通常の妊婦検診でも毎回超音波検査はされていますが、短時間の検査です。そこで、時間をかけて慎重に胎児の状態を評価する必要がある場合のために、ハイリスク妊婦超音波外来を設けています。

評価項目は、胎児構築異常(生後の対応方法の参考になる)、胎児循環評価(胎児貧血や心不全の評価)、胎盤臍帯機能評価(胎児機能不全の評価)、母体子宮動脈評価(妊娠高血圧腎症や胎児発育不良などの評価)です。

なお、この外来で染色体異常などの確定診断をすることは不可能です。また、出生前診断とは別物ですのでご注意ください。

誰でも受けられるの?

この外来は、近隣の開業医からの紹介、お母さんご本人による希望で実施しています。

開業医からは「赤ちゃんが小さい」「羊水が少ない/多い」「赤ちゃんの構造がおかしい」などでご紹介いただく場合が多いです。

お母さんからは、「高齢出産で赤ちゃんが気になる」「前回の子供に異常があったので不安」「親戚に先天異常の人がいるので気になる」などで希望されます。

ただし、性別が知りたい、4Dが見たいなどの理由だけではお受けできませんので、ご了承ください。

受けるメリットは?

この外来のメリットとしては以下のことが挙げられます。

  • 生後に診断されて搬送されるよりも、出生前に診断され準備できている方が早期治療介入が可能となり、治療経過も良くなる
  • 当院で管理可能な症例かを判断し、対応不可能な場合は妊娠中に高次機能病院への紹介ができる
  • 胎児に問題が見つかった場合に、新生児科以外にどの診療科が必要となるか、複数科から管理する病院を選別し、紹介できる

受診するには?

ご希望の場合は、お電話にてご予約をお願いいたします。(TEL:0948-22-3800〔代表〕)

ドクターからのアドバイス

異常症例だった場合は、そのまま当院から他施設にご紹介する場合もあります。もし受診される場合には、お母さんご本人だけでなく、ご家族も一緒に来院いただくことをお勧めします。