陣痛促進剤

陣痛促進剤って?

分娩は、出産予定日付近になり、赤ちゃんの準備が整うと、自然と陣痛が起こりますが、何らかの原因で陣痛が起こらない場合、または早めに赤ちゃんを娩出する必要がある場合に陣痛促進剤が使われます。

予定日を過ぎて胎盤機能が低下しているにも関わらず陣痛が起きない場合や、お母さんの体に妊娠の負担が大きい場合、赤ちゃんにとって胎外で管理するほうが好ましい場合などに陣痛を誘発する目的で使用します。また、分娩途中で自力の陣痛が弱くて分娩が進まない場合に陣痛を促進する目的で使用することもあります。

陣痛促進剤には、一般的には錠剤と点滴があり、主にオキシトシンなど子宮収縮作用のあるホルモン剤が使用されています。

飯塚病院での投与

飯塚病院では全例入院していただいて、お母さんと赤ちゃんの状態を確認しながら、薬の量をコントロールしていきます。

ドクターからのアドバイス

「陣痛促進剤は危険ではないのですか?」「自然分娩のほうが良いのではないのですか?」というご質問をよくいただきます。もちろん自然分娩に勝るものはありません。自然に待機できる妊娠と、待機することによって母児のリスクが高くなってしまう妊娠とがあります。それぞれ適応がある場合に誘導分娩を行っていますが、母体と胎児の状態をみながら投与していますので、どうぞご安心ください。