- 2017.07.07
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前回【vol.1】では、主婦湿疹の症状や原因について紹介しました。今回は、主婦湿疹対策や予防策、受診すべき主婦湿疹の症状をご紹介します。
乾燥型の主婦湿疹はクリームで保湿を
ひび割れやあか切れタイプの主婦湿疹の場合は、クリームなどで保湿を心がけましょう。市販のハンドクリームを使う場合は、保湿効果の高い尿素が配合されているものやワセリンがおすすめです。
しかし、ハンドクリームは水分を蒸発するのを防ぐ役割はあっても、水分を与える作用はありません。そのため、ハンドクリームを塗る前には化粧水などで水分を補うようにしましょう。
ただし、アトピー性皮膚炎など肌の弱い方の場合、化粧水が刺激となり、かえって悪化させてしまうこともあるので要注意です。
浸潤型の主婦湿疹はステロイド薬が有効
水泡や発疹ができている場合の多くは、かゆみも伴います。化膿することもあり、ひどい場合は手全体に炎症が広がり、腫れたり、ジュクジュクした状態になってしまうことも。
この場合は、ハンドクリームの使用は刺激になり、逆に悪化させることもあるので使用はおすすめしません。その代わりにステロイド薬が有効です。市販品で手湿疹用のステロイド薬を使うことも方法の一つですが、これはあくまでも炎症を抑えるためのもの。ハンドクリーム代わりに使えるものではないため、できれば皮膚科を受診し、正しい用量・使用法の説明を受けてから使うことをおすすめします。
主婦湿疹の予防対策
主婦湿疹の予防対策としては、”手”が受けている刺激を減らし、手の皮脂を必要以上に落とさないことが大切です。
- 水仕事の時は綿手袋+ゴム手袋をつける
- 食器用洗剤を薄めたり、油汚れは事前にふき取るなどして洗剤の使用量を減らす
- こまめにハンドクリームで保湿をする
主婦湿疹かな?と思ったら早めの治療を!
手荒れがなかなか治らない場合や、水泡や発疹ができている場合は主婦湿疹の可能性があります。
かゆいからといって、つい掻きむしってしまうとますます状態は悪くなるばかりです。また、炎症が広がり、さらにかゆみが増すことにもなります。
とはいえ、放置しておくと、悪化を招くばかりか治癒までに時間がかかってしまう原因にも。特に、かゆみや水泡の症状が出ている場合は、早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けることが大切です。