- 2017.10.27
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前回【Vol.1】では、乳幼児健診の目的やその種類について紹介しました。今回は、健診が行われる時期や、受けるメリットなどについてご紹介します。
乳幼児健診が行われる時期はいつ?
乳幼児健診は、主に成長や発達の節目の時期に実施されています。
「母子保健法」によって定められている乳幼児健診の時期は、「1歳6ヶ月」と「3歳」の2回ですが、ほとんどの地域で「4ヶ月」での健診が取り入れられています。これらは定期健診として自治体が主催しており、基本的には無料で受けることができます。
定期の健診とは別に、任意で受ける健診もあります。任意健診の時期は、1ヶ月、6~7ヶ月、9~10ヶ月、1歳、2歳が多いようです。任意健診の費用は自治体が一部負担してくれることもありますが、自己負担が必要な場合もあります。任意健診を受けるのは「必須」ではありませんが、成長の度合いや健康状態について、より詳しく把握する機会にもなりますので、できるだけ受けておくことをおすすめします。
乳幼児健診を受けるメリットとは?
乳幼児健診の主目的は、「乳幼児の病気の予防と早期発見、及び健康の保持・促進(母子保健法)」にありますが、実はそれ以外にもいろいろなメリットがあります。
定期的に乳幼児健診が行なわれる3歳までの期間というのは、子どもがめまぐるしく成長を遂げていく時期です。日々子育てを行う中で、成長を実感する場面は数多くあるかと思われますが、乳幼児健診を定期的に受けていくことで、子どもの成長をより客観的・具体的にとらえることができるのは嬉しいポイントではないでしょうか。
また、乳幼児健診は、子どもの成長や発達を確認するという側面だけでなく、母親が育児について相談できる機会としても重要な役割を担っています。子育てをしていると、いろいろな不安や疑問が湧いてくるものです。乳幼児健診では、そうした悩みを専門家に直接相談できるので、解決の糸口が見つかりやすくなるのです。相談内容によっては、悩みを抱えた母子が継続して適切な支援が受けられるようにサポートもしてくれますので、子育てを行う上で大きな安心感につながります。育児に関する悩み事は、自分だけで抱え込まず、乳幼児健診の場で気軽に相談してみてくださいね。
さらに、乳幼児健診には、同年齢・同月齢のお友達や、その母親も多く来ているはずです。何気ない会話の中から親同士の交流が始まったり、情報交換ができたりと、思わぬ出会いにつながることもありますよ。
- ドクターより